第29章 下山とウッカリと後の祭り

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槇寿郎「一ノ瀬殿、メドーサ様、お久しぶりです。杏寿郎は妻と買い物に出てまして、そのうちに来ますから少々お待ちを…。さてまゆ、さっきの叫びの理由を言いなさい」

まゆ「それがね…」



私は神妙な面持ちで話始めると、皆が真剣に耳を傾けて聞く体制に入った。メドーサは「下らない理由ならシバく」と言っている



まゆ「今の私は半人半魔と言う状態にあるわ。だから今迄よりも大きな力が容易に仕えるのよ。その力は一番下辺りだけどソロモンの魔王級に匹敵する…」

黒死牟「ふむ…」



そう、実はその時点で誰かが気が付いていれば、もう少し早く下山出来た筈なのよ



まゆ「即ち、これ程の力があればL様の力を使う必要などないのぉ！！鬼舞辻なんてひと捻り出来る位あるんだもぉんっ」

縁壱「まゆ自身の力を分けて収束した方が早かったと…」

黒死牟「致し方あるまい。半魔になるのはその場で知ったからな」

一ノ瀬「盲点だったな。しかし無駄にはならぬぞ。神威斬（ラグナ・ブレード）を使わずに自身の力でやれば良いのだから、L様の力よりは楽に使えるだろうしな」

メドーサ「まっ良いじゃないか、サボり魔の王が努力を憶えたんだから。これから役に立つさね」



部下達よ、それは慰めなのか何なのか…。父上は「そんな事もある。皆の言う通り無駄にはならんだろ」と、素っ気ない。何で皆さんそんなに冷静なのですかぁ！？





まゆ「私が可哀想でしょっ。何だったのよあのキツイ修行は！！」

メドーサ「嘆くんじゃないよ。前向きになりな、鬱陶しいねぇ」

一ノ瀬「後ろから蹴りをいれたい…」

まゆ「鬱陶しいって何ぃ！縁壱さぁん、やたら部下が厳しいよぉ（泣）抱っこぉ〜」

黒死牟「何故に縁壱なのだっ」



いやぁ、縁壱さんは癒やしのオーラが凄いじゃん？抱っこされて機嫌を良くした私はテンションが可笑しくなって来ましたよっ、と



まゆ「巌勝さんはチュウして♡」

黒死牟「うむ」



私のリクエストに応えて軽く接吻をしてもらったけど、出来れば濃いのが良かったなぁ…



槇寿郎「お前等なぁ…。ところで巌勝、お前の気配が少々変わっているが如何したんだ？」



あら、気が付いたのね。流石父上だわ



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