第29章 下山とウッカリと後の祭り
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黒死牟「ふぅ、久し振りな気がするな。とても懐かしく感じる」
皆は私の空間移動で煉獄家の庭まで移動した。玄関前に来ると巌勝さんが懐かしそうにしているが仕方がないだろう。私達の体感では数年振りなのだから
まゆ「加速空間に入ってたからね〜。実際は下山まで一日経ってないけど」
縁壱「うむ。しかし前回よりも中に居た時間が長かったからな。時間感覚が狂うのも仕方あるまい」
一ノ瀬「今日伺う事は言ってあるのか?まさか何も言わずに押し掛けたと云うことではあるまいな」
ほら、また睨む。そんな怒ってばかりだと、そのうちに眉間がシワシワになるわよ?
まゆ「妙神山に行く前に言ってあったから大丈夫よ。眉間にシワがふかぁーく刻まれても治してあげないからね」
一ノ瀬「その時は責任をとって治せ。いや、治させる」
黒死牟「仲が良いのか悪いのか…」
悪くはないわよ。一ノ瀬が一方的に怒ってるだけだから!テヘッ♪
縁壱「取り敢えず中に入ろうか」
メドーサ「そうさね。アンタ自身の力もL様の力もコントロール出来るようになったんだ。早く報告してやんな」
大きな力を使う事について、父上達が凄く心配していたからね。私自身の力…………ん?……………おっ?…………
まゆ「ああ"ぁぁぁぁぁ!!」
そうよ!!揃いに揃って馬鹿なのかもしれない!!忘れてないようで忘れてた事があったのよぉぉぉ
皆は一斉に私を見る。一ノ瀬とメドーサなんか『うっせぇなコイツ』とでも言いたそうだ
槇寿郎「うるせぇぞっ。玄関前で叫ぶんじゃねぇ!!」
父上が玄関を勢い良く開けて登場。私より玄関が煩い!!
黒死牟「申し訳ありません。まゆが何やら思い出したようでして…」
槇寿郎「まぁ、取り敢えず屋敷に入れ。近所迷惑になる」
縁壱「お邪魔致します。まゆ、ちゃんと説明するのだぞ?」
まゆ「うん、分かった!!」
私達に続き、一ノ瀬とメドーサも屋敷に入っていく。皆は丁寧に履物を揃えてから上がっている
一ノ瀬「靴を揃えないか馬鹿者!!」
まゆ「面倒くさい疲れた」
縁壱「一ノ瀬殿、私がやりますから先に居間へ。まゆ、案内しなさい」
縁壱さん超優しい♡
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