第28章 妙神山へ再び!!
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一ノ瀬は心外だとでも言うように一つため息を吐き、縁壱さんに向き直った
一ノ瀬「虐めてなどおりませぬぞ。ただの私達の日常に過ぎない」
まゆ「それなwww」
縁壱「まゆは少し黙ってほしい。兄上、頼みます」
黒死牟「しょ…承知した…」
私は巌勝さんにギュウギュウに抱き締められてしまった。最早拘束!!あっ、その為か
縁壱「まゆとの信頼関係が在ってこそだと云うことは十二分に存じております。しかし、度が過ぎると夫としてはあまり気分が宜しくありませぬ。一ノ瀬殿にとっては嫌いな上司でも、私には可愛い嫁ですので…」
一ノ瀬「…善処致します。だが一つ訂正させて頂こう。私はまゆが嫌いではない。嫌いなら千年もの間仕えていないのでは?誤解を与えてすまないが、私は嫌々まゆに仕えているわけではありませぬ」
縁壱さんは感情を圧し殺して話しているし、一ノ瀬はいやに挑発的になってる気がするのよね
黒死牟「雲行きが怪しくなってきたな…」
ヒャクメ「(あぁー真実を言いたい!!でも言ったら百の目玉に辛子塗られるのね…)」
まゆ「一発触発ってやつ?意味不明なんだけど」
メドーサ「アンタは気楽で良いねぇ」
メドーサも気楽に生きたら良いのにって思いつつも、縁壱さんと一ノ瀬の話に耳を傾ける
縁壱「でしたら、常日ごろからあの様な事をおっしゃいますのは何故でございましょうか。まゆに苛々しておられる故なのでは?」
一ノ瀬「苛々等とんでもない話ですぞ。何故千年という永い年月を悪態つきながらも仕えているのか、私が何故に魔族になったのか察していただけるとありがたいのだが…」
悪態をついてるのは自覚してるんだ!?まぁ、私と一ノ瀬のやりとりは漫才とかの類だから実はあんまり気にしてないのよね(笑)
黒死牟「そう言えば一ノ瀬殿が魔族になったきっかけは何だ?」
まゆ「知らないw一ノ瀬を魔族にしたのはアシュタロスだもの。そうよねメドーサ」
メドーサ「そうだったねぇ。まさかまゆの部下になるとは思わなかったよ。この場合アシュ様に仕えるのが普通だからね」
ふと縁壱さんを見ると、ちょっと複雑な表情をしている様に見えた。めちゃくちゃ分かり難いけどね(汗)
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