第28章 妙神山へ再び!!
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黒死牟「縁壱と同じ様には出来ないだろうか…」
サッちゃん「そんなん朝飯前っちゃうかぁ?」
まゆ「えぇ、勿論よ!!さぁ、こちらへ」
巌勝さんを私の前に立たせると詠唱を始める。これだけの力があれば難しい術式を組まなくても如何にでもなるから楽だわ
まゆ「これより汝 、継国巌勝の霊気構造変換の儀を執行する。我が意のままに 我が成すままに その内に有る鬼を撃ち破らん 。汝が精神体への変化を成さん事を!!」
詠唱を終えると巌勝さんの身体が淡い光に包まれた。メドーサは「随分簡略化したね…」と言っているが、今の私には出来るんだから良いと思うの
縁壱「おめでとうございます。上手くいった様ですね」
黒死牟「若干身体が軽く感じる…」
キーやん「そうでしょうね。今までは肉体がありましたが、今は魂が皮を被った様な精神体ですから」
まゆ「今までとちがい重力と云う観念が無くなるわ。だからと言ってプカプカ浮くわけじゃないけどね(笑)」
メドーサ「まぁ、練習したら空を飛べるようになるさね」
巌勝さんはメドーサの言葉に反応してワクワクしている。でもね、今の時代に空飛ぶ人間が居たら大問題よ?
黒死牟「幼少の頃から辛い時には空を見上げて鳥を見ながら、自分も空を飛びたいと何度思った事か…もう一つの夢も叶うのだな。まゆ、空を飛ぶ侍というのも中々おつではないか?」
空飛ぶ侍とか一体何を目指してるの!?
まゆ「う、うん…」
縁壱「流石兄上ですね。目の付け所が他の侍とは違う。宜しければ私が飛び方をお教え致します」
キーやん「斜め上と言うのでは?まぁ、ある意味飛んでますよね」
斉天大聖「兄弟揃ってまゆ殿に脳味噌まで染まってしまったようだの」
まゆ「失礼にも程があるわよ、この猿爺。キーやんもよ!」
私達の掛け合いを見て腹を抱えて笑ってるのはサッちゃんとヒャクメ。ドン引いているのがメドーサと小竜姫だ
サッちゃん「「ヤバっwwwwww」」
メドーサ「本当にお似合いな夫婦だねぇ…」
小竜姫「恐るべしまゆ様の感染力。夫婦が似てくるとは本当なのですね…」
感染力って、私は菌とかウイルスの類なわけ?あーそうですか。それなら私にも考えがあるわ!!
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