第3章 運命の歯車
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縁壱「まゆは気も剣技も強い。しかし私はお前の師であり兄だ、頼ってほしい」
まゆ「あっ、ありがとうございます!(あっ、この感じ…)」
まゆの頬に親指を滑らせた縁壱に、在りし日の自分と巌勝を重ねてしまい複雑な気分になる。それが顔に出ていたのか、縁壱がまゆの頬からパッと手を離して謝った
縁壱「すまない、嫌だったか?」
まゆ「えっ?違います!これからどれだけ縁壱お兄様の手を煩わせるのかと思ったら、あまりにも申し訳なくて!」
縁壱はホッとした表情を見せ、まゆの髪を優しく撫でた
★まゆや御影兄弟はわかりますが他の人にはわかりません
イチャついてる様にしか見えない。しかし考えて見てほしい、ここは何処だ!答えは他の隊士も居る鬼殺隊本部の食堂だ!
隊士A「顔の良さって大事だよぁ〜…ううっ」
隊士B「妹分?俺の妹分になってくんないかな」
隊士C「金か顔か地位か。俺全て無し…アハハハ」
食堂には様々な心の叫びが溢れているのは当然の話だろう。中には『何あの女…私の日柱様よぉーっ!っていうか美形の隊士は皆私の隊士なのに!キーーーっ』と美形大好きな女隊士がまゆを鬼の形相で睨みつけていた
因みにその女隊士の名は小早川豊子、アダ名は末摘ちゃん(17歳)である。そして女隊士で可愛いのはブッチ切りでまゆである事は、後々の為に書いておこう
縁壱「まゆは私の継子、今日から私の屋敷で一緒に住むぞ。荷物等は無いのか?」
縁壱はまゆを抱き抱えつつ荷物の所在地を聞いた。既に本部を出て日柱邸へと向かっている
まゆ「今日からよろしくお願い致します!荷物は合格次第、兄が本部に届けると…」
縁壱「選別や継子の件を隼人殿に言わねばな…日縁、悪いがこの事を隼人殿に伝えてくれ。最終選別に関してはお館様も同じ意見だ。詳しい事は会ったらと…」
日縁「承知シタ」
日縁は、その場を離れ御影邸へと飛んでいった。まゆは『鎹鴉も中々に大変な職だなぁ』と思いながら日縁を見送った
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