第27章 切り札を作れ!!
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縁壱「やはり老師様に相談するのが良いのではないかと思う。戦いにおける知識や技術を熟知されておるだろう」
まゆ「そうね、私も修行受けるか…。それが手っ取り早いのは間違えないわ」
黒死牟「まゆが老師様の修行を?危険過ぎる故させなくないのだが…」
私もしたくないわよ。私に潜在能力なんて有りゃしないんだから
まゆ「何はともあれ先ずは相談よね。私に潜在能力が有るなんて思えないし。だからって死ぬとか滅びる事は無いんだけど、あまり受けたくは無いわね」
縁壱「存在が存在なだけに新たなものも無く、滅びる事も無いと…」
黒死牟「力の制御をする修行ならば潜在能力などは関係なくないか?」
単純に考えればそうよね。ただ、あの好戦的な爺が挑んで来ないわけがないし、私相手に手加減するとは思えない。ズタボロになりたくないのよぉぉぉ!!
縁壱「取り敢えず妙神山に行かないことには何とも言えませんね」
黒死牟「勿論、着いていくから安心してほしい。今度は私達が待つ番…」
まゆ「う、うん…」
逆上せたし、憂鬱だし、考える事イッパイで頭の中がパンク寸前よ!!
プカー
黒死牟「まゆ!!」
縁壱「兄上はまゆを頼みます。私は布団などを整えて参りますから」
熱い………………あー、身体が動かない
まゆ「う〜ん…………はっ!?私何してんの!」
黒死牟「起きたか。風呂で逆上せて意識を飛ばしておったのだ。今世でも長湯は出来ぬ体質なのだな…」
縁壱「風呂で浮いてきた時には流石に肝が冷えたぞ」
風呂で小難しい事を考えたらダメね。多分私の脳味噌も身体も鍛錬以外、長時間何かをするのに向いてないんじゃないかしら。要するに単純なのよね〜あははっ♪
縁壱「すまない。まゆが長湯を苦手とするのを知っておったのに言わなかった私が悪い」
まゆ「いや、縁壱さんのせいじゃないから大丈夫よ」
黒死牟「縁壱、まゆとて自分で考える力は有る。大人なのだから己自身で注意せねばならん事だろう。まゆ、気をつけるのだぞ?」
巌勝さん今世の私に厳しくないですか!?
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