第27章 切り札を作れ!!
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縁壱さんの話によると、獄炎は屋敷には無かったらしく子供達が持って来ると言っていた。誰が来るのかしらね
来たわね、ソルの気配がするわ!
雅勝「お邪魔しまーす」
理壱「こんばんわ!酒を持って参りました」
槇寿郎「態々すまないな。ありがとう」
縁壱「お前達よく来たな。夕餉は食べたのか?」
子供達は残業で今しがた仕事を終えたらしく、夕餉はまだとのこと。巌勝さんと縁壱さんは其々子供を膝にのせている。さて、ツマミと夕餉作ろうかしらね
黒死牟「お前達、見ない間に大きくなったな」
雅勝「1ミリも変わってませんけど…」
理壱「髪の毛が少し伸びたかもしれませんね」
変わってないっていうか、最後に会ったのは二週間位前だからね。わかってても言いたいのよね。それというのも巌勝さんは父親らしい事をしてやりたいって一生懸命だから…
雅勝「父様ぁ~お小遣いください!」
黒死牟「ヨシヨシ、二人とも良い子だからな」
理壱「やったぁー!!こんなに宜しいのですか!?ありがとうございます♪」
小躍りして喜んでいる子供達を巌勝さんは満足気に見ている。一人に五万円とか、可愛いのはわかるけど少々あげ過ぎでは…?そう言えば前回も同じ位あげてるわよね
縁壱「兄上、あまり甘やかさないでください。子供達も自分で生計をたてておりますから金銭に困っておりませぬ」
黒死牟「まぁ、そう言うな。子供達とて欲しいもの位あるだろう。親に遠慮などせず言えば良いのだ。縁壱は少々子供達に厳しいのではないか?」
縁壱「雅勝と理壱は男子ですから、少々厳しい位が良いのですよ」
槇寿郎「会話が子供達について話し合う夫婦みたいだな」
まゆ「あれで縁壱さんって娘にはメチャクチャ甘いのよ。娘にはね!」
この前なんか美月と陽縁に新しい服が欲しいって強請られて一体いくら使ったのかしら。ついでに孫にもゲロ甘よ
縁壱「娘は別だろう。男子は何れ世帯を持って家族を養わねばならぬ身。娘とは違う」
まゆ「また、そんな事言ってぇ~」
黒死牟「まゆ、豪華双六セットとは幾らするのだ?」
今話題のあれね。確か…
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