第27章 切り札を作れ!!
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鬼灯君は「血の池地獄で泳がせてやるっ」とかブツブツ言いながら帰って行った。閻魔の無事を祈る事しか出来ない私は無力だわ…
槇寿郎「やはり閻魔大王様というのは、毎日煮えたぎる油を獄卒に飲まされたりするのか?」
縁壱「いえ、臨死体験した方が偶々その場面を見たのでしょう。要は閻魔様が何かをやらかさなければ、その様な刑は受けない筈です」
まゆ「鬼灯君の機嫌次第じゃ、挨拶とかだけでも金棒でしばかれてるわよ。何かテンションがムカつくとか言って」
黒死牟「鬼灯殿といい、一之瀬殿といい出来る部下というのは、そういうものなのか…」
絶対に違うから!!
まゆ「上司のせいで常にストレスMAXなのよ。きっと」
槇寿郎「お前、一之瀬殿については自分のせいだという自覚あるか?」
父上は私のせいだと、自業自得だと仰りたいのですね!?ノンノンノン!それは違いマース
まゆ「私は何時も一生懸命だから。一之瀬が勝手に怒ってるだけだから!!嫌よね、怒りっぽい男は。まぁ、だから千年独身貴族なのよね~一之瀬はwwwwwwwww」
縁壱「こらこら、人の事をあまり悪く言うのは良くない」
黒死牟「まゆは素直故に、思った事がそのまま口から出てしまうのだろう。可愛らしいではないか」
ほら、巌勝さんは私の事わかってるぅ♡
まゆ「縁壱さーん、私悪口言って無いよ。本当の事を言ったまでだお☆」
縁壱「それでもだ。事実、一之瀬殿を煽って更に怒らせておるだろう?」
まゆ「だってぇ~超オモロイんだもーん」
槇寿郎「記憶を取り戻す前の方がシッカリしてたのは何故だ…」
えっ、超ベリーしっかり者ですが何か!?まさか40億歳が5歳よりダメって事はないわよね~。うん、ない…わよ…アハハハハ
まゆ「まぁ、自重してみるわ!一之瀬から仕掛けてくるのはキッチリ返すけどね(笑)」
黒死牟「程々にするのだぞ?」
まゆ「はーい♡ところで父上はどしたの?」
槇寿郎「獄炎が飲みたくなってな。貰いに来た」
酒かい!!娘が心配だったとかじゃなくて酒!!父上らしくて安心だわ…
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