第26章 帰宅後の宴
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千寿郎の純粋無垢な発言により、私達大人が顔を赤くして俯いてしまった。何て言おうか…
黒死牟「千寿郎、これは言葉のアヤと云うものでだな…」
千寿郎「言葉のアヤ、ですか…」
そこから千寿郎が納得する言葉に繋がるのかしら!?大火傷の予感しかしないわっ
黒死牟「そうだ。完結に言うのならば…」
千寿郎「言うのならば…?」
皆が固唾を呑んで見守っている。まだ千寿郎は幼いから言葉は慎重に選ばないとね!
杏寿郎「そっち絡みだと嫌な予感しかしないのは何故だろうか」
槇寿郎「安心しろ。俺もだ」
巌勝さんって、そんなに言葉を上手く紡げる方じゃないから心配だわ。でも大丈夫よね!だって竜兄さんが「巌勝は真面目な侍兄ちゃんだからな。俺と違ってよ!ケッ」とか言ってたもの
巌勝「言うのならば、アレだ………布団の中で筋力トレーニングをするのだ。心身共に鍛える事が出来る」
千寿郎「具体的には如何やるのですか!?」
えぇっ、絞り出した台詞がソレ!?苦しい、めちゃくちゃ苦しいわよ巌勝さぁぁぁん!!
黒死牟「布団を被って腕立て伏せをすれば、身体全体に負荷をかけられる。故に、効率が良いトレーニングなのだ」
千寿郎「そうなんですね!!所で何を食べるのですか?」
大変、真っ白な私の大天使が大人の苦しい嘘に目を輝かせてるぅ!!それ以上はダメぇぇぇ!!ほら、父上が『うへぇ』って顔してるし周りもハラハラしてるじゃないのよっ
黒死牟「くっ、空気だ…酸素を食べるのだ…。ですよね、お義父さん!」
槇寿郎「うおっ!?うむ…有酸素運動的なやつだよな…(巌勝め巻き込んだなっ)」
千寿郎「そういう意味だったのですね…流石は義兄上です!先程は知らずに生意気言って申し訳ありませんでした…」
有酸素運動って、そういう感じだったかしら…?あわわわわっ、千寿郎が涙目になってるわっ(泣)巌勝さんが慌てて千寿郎を抱っこしてあやしている
黒死牟「大丈夫だ。千寿郎は知ろうとする好奇心と、駄目な事は駄目と言える正しい心を持っている。大人になっても、その心を忘れる事無きよう祈っているぞ」
千寿郎「はい!!」
千寿郎が納得したのなら、そういう事にしておきましょう♪まっ、本当の意味は大人になってから知るでしょうからね
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