第26章 帰宅後の宴
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黒死牟「まゆ、杏寿郎が物凄く強くなっておった。先が楽しみで仕方がない」
まゆ「そりゃ良かったわね…文珠ドーゾ………」
縁壱「実に将来有望な子だ」
槇寿郎「俺も負けてらんねーな」
千寿郎「兄上は大丈夫でしょうか…」
誰も杏寿郎が巌勝に勝てる等とは思ってない。しかし、杏寿郎が随分と健闘したと云う事で男性陣は大盛り上がりだった。まゆは呆れているが…
【SIDE RETURN】
実力を見るだけなのに、何で杏寿郎が文珠が必要になる位ボロボロで気絶してんのよ!!
まゆ「やり過ぎよっ」
黒死牟「そうは言うがな、男と云う生き物は時に思いっ切りが必要なのだ」
槇寿郎「そうだぞ。生温い稽古で鬼は殺せん!鬼舞辻無惨や上弦が相手となれば尚更。今日の事で一層のこと杏寿郎は心も強くなった筈だ」
そこの元、上弦の壱さん何言ってんの?私には理屈がワカリマセンけど!?父上、物には限度と云うものがあるわよね…母上が凄い微笑んでいるけど私知らないからね!!
縁壱「杏寿郎が目覚めるぞ」
縁壱さんが杏寿郎に文珠を使い傷を治していく。傷の見た目は派手だけど大したことはなさそうね
杏寿郎「気絶してしまうとは情けない。うむ、実に有意義だった!!腹が減ったな、飯はあるか?」
瑠火「慌てずとも用意は出来ていますよ」
起きて直ぐに飯ですか、そうですか…
まゆ「はいはい、並べるから縁壱さん手伝って。母上は座っててね」
槇寿郎「酒は?」
縁壱「いつものを持って参りました。他にも見繕ってきたので沢山あります」
父上は縁壱さんの言葉にテンションが上がったらしくてニヤニヤとしていた。酒だけでどんだけ嬉しくなるのよ…まっ、人の事言えないけどね(笑)
まゆ「巌勝さん小皿持ってって!私の酒用湯呑みも忘れないでね」
黒死牟「酒はお猪口でチビチビ楽しむものだ」
まゆ「無理!!」
巌勝さんが後頭部にでっかい汗流してるけど気にしない。今更じゃない
瑠火「料理も酒も整いました。始めましょう」
母上の言葉で、お待ちかねの宴が始まった…
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