第26章 帰宅後の宴
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黒死牟「実力の世界だからこそ、修行して来た成果を見せるのは当然の流れだ。昔のまゆなら我先にと私達に挑んできただろうな」
まゆ「そうだったかしら…それでも稽古じゃなけりゃ巌勝さんと縁壱さんに挑もうとは思わないわよ」
縁壱「では、稽古の量を増やすか」
「何でそうなるのよ」と言い苦笑いをしていると、父上達が居間に現れた
槇寿郎「湿気た面してどうした。腹でも痛いのか?」
杏寿郎「父上、まゆなら何か食べ物を与えれば治ります!」
瑠火「うどんなど消化に良いものが宜しいでしょうか…」
千寿郎「私がお作りいたします!」
違うっ!家族と云いメドーサと云い、皆私をどんな生き物だと思ってるのよ。魔属性の物体Xじゃないわよっ
まゆ「違う、腹痛くないから。脳筋にはついて行けないなぁって思って全力で顔に出していただけだから心配しないで」
槇寿郎「ふむ、否定は出来んな」
黒死牟「脳筋も案外悪くないぞ?それに武を極めたいのならば積極的にならねば、実力を試すチャンスを逃す事になる。なぁ縁壱」
縁壱「えぇ、一つでも多く戦うのは悪くありません」
縁壱さんまで何なのよ。でも、戦国時代の私なら如何考えたかしら。少なくとも近い考えは持っていた筈なのよ…
まゆ「うーん、確かに自分を知る上でも必要なのかしらね」
杏寿郎「そうだ!巌勝殿、縁壱殿、何方か手合わせを願えないだろうか」
黒死牟「うむ、道場に行こう」
槇寿郎「更に強くなった巌勝か…ヤバイな」
縁壱さん大当たりぃーwwwって急過ぎよ。私は母上と宴会準備でもしよっと
まゆ「縁壱さんも行って良いわよ。見たいでしょ?」
縁壱「そうもいかぬだろう。料理の支度を手伝わねば」
瑠火「料理は私とまゆで作りますから杏寿郎の修行の成果を見てやってください。貴方と巌勝さんに見て頂くと張り切っていましたから」
縁壱さんは「ありがとうございます。では遠慮なく」と母上にペコリと頭を下げ、道場に向かった。その背中は心なしか楽しそうに見えた
まゆ「愛しい旦那様達が楽しそうで何よりだわ」
瑠火「嬉しそうですね」
まゆ「そっ、そうですかね…///」
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