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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第3章 運命の歯車






忘れたのは嘘だ、縁壱に言える筈がない。巌勝とはずっとそうしていたから癖になってしまっている。もっとも別れてからの二年はする機会がなかったが癖になる程、巌勝に姫抱きで運ばれていたのだった



縁壱「嘘だな。あまり深くは聞かぬが…」

まゆ「うっ…本当に忘れましたから…」



縁壱はまゆが一瞬動揺したのを見逃さなかった。これ以上追求しては駄目だと本能が悟った為に話題を変えた。そして縁壱自身も『知りたいが聞きたくない』と、心の奥底から思ったのだ



縁壱「まゆ、腹は減ってないか?」

まゆ「大丈夫です、減ってません!!」



グゥ〜



見計らったかのように勢い良く鳴るまゆのお腹、流石に誤魔化せない。まゆは、その時の心境を「恥ずかしさで死ねるんじゃね?と思いました」と後日談で語っている



縁壱「日縁(ひえん)、簡単なもので構わぬ、食事を作るように隠しに伝えてくれ。本部に向かう」
★縁壱の鎹鴉は【日縁】という名前にしました

まゆ「私我慢できますから!今は夜中ですし…」



今は草木も眠る丑三つ時。まゆは隠に遠慮したのだが、日没〜明け方前が鬼の動く時間。鬼殺隊所属する者にとっては当たり前の時間なのである、隠も然りであった



縁壱「私達鬼殺隊の人間はこの時間よりも、もっと遅くに食事を採る事もあるのだ。兄達も鬼殺隊ならわかるだろう?徐々にで良いから慣れなさい」

まゆ「はい…そう云えば兄さん達は、夜勤の女中さんに食事作ってもらったりもするみたいです。御影家は隠おいてないから…」



御影家は隠をおいてない代わりに夜勤の女中がいるのだ。まゆも知っているが実際自分の為にと思うと引けてしまうのだ。しかし腹は盛大に鳴り続けている



グァ〜、グゥ〜



縁壱「ぷっ、我慢は無理そうだな」

まゆ「はい…無理ですね///私のお腹馬鹿ぁーーー!!!」



まゆは叫ぶと、縁壱の胸元に顔を埋め黙り込んでしまった。本部は後少し、頑張れまゆのお腹!!



縁壱はまゆを『愛いな…』と思いつつ、自分の鼓動が速く、体温がいつもより高くなっていたのを自覚したのだった












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