第25章 妙神山入り!
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まゆ「ママ悲しいわ…」
メドーサ「誰がアタシのママなんだよ!!だいたいが堂々と二股宣言するような母親なんざ願い下げだね!!」
小竜姫「広い意味では私達のママですよ。竜族を作ったんですから」
二人とも真面目か!!
一方、斉天大聖と継国兄弟は…
【NO SIDE】
ここは加速空間の一室である。まゆ達の時間にして数分だが、加速空間では既に一月が経過していた。因みにまだ修行には入っていない
斉天大聖「挙句にのぅ『アンタ達みたいな貧弱な男は嫌いよ。財布になら使ってあげてもいいけど(笑)』と言い放ったんじゃ。怖い女子よ」
黒死牟「400年前のまゆからは考えられんな」
縁壱「お茶と菓子を追加して参りますね」
昔のまゆについて話しながらマッタリと過ごしていた。本来ならば加速空間を作って維持するとなれば、斉天大聖は猿そのものになる筈なのだが今回はわけが違うのだ。実は他の神魔が協力しており、アシュタロスが開発した『力を維持出来る君』や菅原道真が精製した文珠に『自/我/残』と文字を入れて使っている為に余裕があるのだった
斉天大聖「縁壱殿、バナナも頼む」
黒死牟「私は硬めの煎餅が食べたい」
縁壱「かしこまりました」
マッタリし過ぎだと誰しもが思うだろう。しかし、今は斉天大聖が巌勝と縁壱に精神を繋げて二人のキャパシティを限界まで上げ、潜在能力を引き出しやすくする為の準備期間なのである
斉天大聖「まっ、その男達は見事に躾けらてしまったがの」
黒死牟「一ノ瀬殿からもまゆの昔の話を聞きますが、やはり今のまゆとは繋がらぬ」
縁壱「お待たせ致しました。私が見て来た限りですが、神魔界に居る時のまゆは今でも大して変わっておりませんよ」
巌勝は「そうか…どの様な振る舞いをしていたのだ?」と、興味津々の様子。縁壱が巌勝の質問に対して答える
縁壱「あの世で再開した時に見たのですが、男達に魔術をくらわせて屍の山を作り、その山の上で優雅に酒を飲んでいましたね。とても気高く美しかったです」
斉天大聖「よく見る光景じゃな」
黒死牟「そんなまゆを見てみたいものだ…」
継国兄弟はまゆなら何でも良い事が判明した瞬間だった
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