第22章 娘の彼氏
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まゆ「先ずは、身体の回復が早いのは最大の利点よ。杏寿郎って妙に頑丈よね、それはそういう事。二つ目は日輪刀に霊気が乗ると技も強化される。巌勝さんが呼吸と血鬼術を併用しているのに近いわ」
陽縁・茄子「お腹空いたぁー!!」
陽縁と茄子君から『お腹空いたコール』が出たので時計を見ると十二時半だった。そりゃお腹空くわよね、お母さんが悪かったわ(泣)
縁壱「後は私が説明するから、まゆは昼餉を頼む」
まゆ「んじゃ、バトンタッチね♪子供達!直ぐ出来るから手を洗ってきなさーい!」
陽縁・茄子「はーい!」
槇寿郎「こんな時間か。まゆは母親なのだから、子供達の事を考えて行動しなさい」
分かってますよ!下拵えは出来てるから直ぐ出来るわっ
黒死牟「ほら、子供達が腹を空かせておるぞ」
私は「はいはい」と言いながら台所に行き仕度を始めた。巌勝さんって子供がいると亭主関白になるの?へぇ〜………
縁壱「では、続きを。回復速度は全集中常中に上乗せで今より早くなります。日輪刀に霊気が乗れは飛ばす事も出来るので遠方からの攻撃も可能になり、恐らく炎の呼吸を遠方から打っても当るようになりますから、かなり有効でしょう」
槇寿郎「それは凄いな!!」
黒死牟「良い事だらけだな…して、まゆみたいな感じで鬼殺に有効な術などは使える様にはならんのか?」
それは無いかも…日輪刀が折れても、霊波刀で戦える位じゃないかしら。私が使っているのは魔術だから、霊気でどこまで出来るか分からないのが正直な所なのよね
縁壱「有るとすれば、火乃華様の力を借りた術ならば出来るのではないでしょうか。それか一ノ瀬殿の扱う陰陽術か…」
黒死牟「しかし一ノ瀬殿の術は既に失伝されたものと聞くが」
槇寿郎「それはいくら何でも無理だろうな」
陰陽術を鬼殺に持ち込んだら効率は落ちる。一ノ瀬のように杏寿郎が詠唱無しでバンバン術を出せるなら良いけど、そうはいかないからね
まゆ「出来たわよ!陽縁と茄子君、テーブルに運ぶのを手伝ってくれる?」
子供達は「はーい!」と、大はしゃぎで手伝ってくれた。可愛いわっ!大人の男三人集も目を細めて、配膳している子供達を褒めたり頭を撫でたりしている
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