第22章 娘の彼氏
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黒死牟「こらこら、口周りにクリィムが付いておるぞ。拭きなさい」
まゆ「慌てなくても、お菓子は逃げないわよ!可愛いんだからっ♪」
縁壱さんが「兄上、私が」と言い、娘達の方に行って二人の口周りを拭てやっていた
陽縁「ありがとう♪やっぱりケーキは美味しいねぇ〜」
茄子「えへっ、陽縁パパありがとう!俺は和菓子も好きだぜっ」
縁壱「そうか、まだ有るから沢山食べなさい」
巌勝さんは自然と微笑み、縁壱さんなんか二人の頭を撫でてるけどさ!今日の目的を忘れてない?
私も一瞬、忘れかけたけど…
茄子「あ~っ、そうだったぁ!陽縁パパ、陽縁とお付き合いしてます!許してください!」
陽縁「お父さん、私ね茄子君と付き合ってるの!許してっ♪茄子君しか嫌だ☆」
縁壱「うっ、うむ…お前達の交際には少々不安があるがな(子供の様だが二人は大人なのだ…)」
黒死牟「微笑まし過ぎて忘れておった…(真に幼子同士にしか見えぬが大丈夫なのか?不安で仕方がないのだが…)」
まゆ「お付き合いは良いけど、節度は守りなさいよ?」
陽縁と茄子君は「はぁーい!!やったぁ!」と小躍りし始めた。また可愛いんだこれが
縁壱「まゆ…娘に彼氏が出来たというより、私達に子供が増えた感じだな」
まゆ「そうね(笑)でも良いじゃないの!」
黒死牟「陽縁と茄子は結婚などは考えておるのか?」
茄子「考えたけどさぁ、百年から二百年後位にしようかなって!!俺が出世とかいうのをして給料イッパイ貰って、自分の家を買ってさ♪陽縁が仕事を辞めても大丈夫な様にしたい!!」
陽縁「焦る気はないの!お父さん達もだけど私達も永い時間を生きるからっ☆」
二人は顔を合わせて「ねー♪」っと言っている。それも可愛くて可愛くて!!
黒死牟「そうか、それなら良い。陽縁、良かったな」
陽縁「うん♪茄子くんね、陽縁のこと凄く大切にしてくれるの!お父さんと、お母さんみたいな夫婦になりたいんだ!」
黒死牟「お前達なら成れると思うぞ」
巌勝さんが二人に微笑みかける。あぁー格好良い!私はその微笑みに弱いの♡
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