第3章 運命の歯車
・
まゆ「ヤバっ!」
鬼はまゆの頭を掴もうとするが間一髪避け、後ろに飛んだ
鬼「すばっしっこいな、面倒くせぇから大人しくしなぁ」
まゆ「うっさい!影の呼吸・奥義 御影!!」
奥義を繰り出すが、その刃は鬼の頸には届かなかった。鬼はまゆの胸倉を掴み「所詮女だったな。まぁ頂くぜ」と大きく口を開けた。絶体絶命の危機であった
まゆ「冗談じゃない!影縫い!」
鬼に影縫いをし、一旦危機を逃れたが掴まれているのには変わらない。まゆは絶望の淵に立たされている
まゆ「くっ、どうしたら…」
『私はもう終わりなのか』と思うがまだ闘志は消えない。だがジリ貧なのは事実
ザシュッ
まゆ「えっ!?」
鬼「!?」
影縫いの効果時間が終わり食われようとしているその時、背の高い男性が現れ、まゆの目の前で鬼の頸が落ちたのだ
その男性は「危なかったな、遅れてすまない。怪我は無いか?」とまゆに言った
まゆ「はい、ありがとうございます(この感じは…酷く懐かしい)」
?「十二鬼月相手によく頑張ったな。私は日柱の継国という。名前と階級を教えてほしい、報告書に書かねばならぬ故」
答えられない、何せ隊士ではない為に階級はないのだから。まゆは『縁壱お兄様が鬼殺隊だなんて聞いてない!!』と戸惑いつつ自分は御影まゆだと明かす
まゆ「あの、縁壱お兄様ですよね?私、まゆです!御影まゆ!」
縁壱「まゆ…!?何故鬼狩りに…」
縁壱は目を見開きまゆを見つめる。何せ十二年ぶりに会う妹分が女子の身で鬼を狩っているのだから驚きを隠せなかったのだ
まゆ「あー、御影家って代々鬼狩りなのは兄達から聞いてますよね(竜兄さんあたりが絶対喋ってるよね。だって竜兄さんだもん)」
竜と縁壱も仲が良かった。そして同じ鬼殺隊なのだ、竜の性格上言わないわけがないと思っている
・