第3章 運命の歯車
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ー藤襲山への道中ー
まゆ「あれぇーここ何処ぉー?」
と、道に迷っていた。最終選別が行われる藤襲山へは隼人が一度連れて行ったので憶えていたのだが、鬼の気配を感じて走り、斬りながら進んでいたら迷ったのである
まゆ「森の中に入ってしまった…あっ、鬼」
鬼「オンナのニク、ウマイ。イタダキマース」
頂きますを言える子でした、偉いですね。それでも容赦はしないのが鬼狩りだ
まゆ「影の呼吸・参の型 刀光剣影!!」
ザシュッと小気味よい音と共に鬼は、「あぁ、母ちゃんごめんよぉ…」と涙を流しながら消え去っていき、まゆはまた歩き出す
まゆ「ふぅ、鬼多いなぁはうっ!痛ぁぁぁぁ」
いつの間にかまゆは獣道を歩いており、何と小動物の罠に脚を挟まれてしまったのだった
まゆは「こんなもん外しちゃるわ!」と次の瞬間にはバキッと云う音と共に、金属製の罠が外れた。だが痛いものは痛いと、ビッコを引いている
と、その時運悪く又もや鬼が現れた
鬼「丁度腹減っててよぉ〜お前さん俺に喰われろ」
まゆ「直球過ぎません?まっ、お前は私が倒す(目に数字…?兄さん達が言っていた十二鬼月!?)」
★無惨が狛治を誘う時「十二体の強い鬼をつくるぅ」とか何とか言っていたので、この時代には居ませんが妄想上居てくれなきゃ困るので居ることにしますのでご了承くださいませ
鬼「はぁ?オメーみたいな餓鬼にやられっかよ。俺はな、あの方に選ばれた十二鬼月っつー先鋭だからな!」
まゆ「貴方はその下弦の陸ってわけね…(倒さなきゃ…脚痛いけどね!)」
まゆは言葉が終わると同時に動き出す
まゆ「影縫い!影の呼吸・陸の型 影羅・月影の舞!!」
霊波を固めクナイの様な形にしたものを手から出し鬼に影縫いをし、頸を狙い陸の型を繰り出した
まゆ「くっ…コイツ頸が硬いっ」
鬼「そこらの雑魚と一緒にされちゃ困る。何せ十二鬼月だからな!」
しかし下弦でも十二鬼月、まゆが今迄斬ってきた鬼とは違う。三分の一迄は斬れたもののそこからは動かない
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