第21章 私の秘密
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まゆ「恋の魔力は絶大なのよ。アンタだって女神だった頃は大概だったじゃないの」
アシュ「うむ…思い返せば黒歴史。ヤバかったのは確かだな!まぁ、恋ではないがね!」
神魔は色事が好き。間違ってはいないが、度合いは個々によるとしか言えないのよね。親友であるリリスは気に入った殿方を誘惑し行為をするが、私は全く興味が無かった口だ
槇寿郎「え"っ、女神様だったのですか…?」
アシュ「私は最初から悪魔ではなく、堕天組でね。大昔は豊穣の女神イシュタルと呼ばれていたんだよ」
まゆ「旦那は居たけど一日に百人と交わってたとか聞いたわよ。実際は半分位だけどね!」
巌勝さんや縁壱さんとする行為なら大好きよ!それは心も愛し合ってるからイッパイ求めて触って欲しいの♡
アシュ「まぁ、物理的に不可能ではないけど何か疲れるよね。心が(笑)」
まゆ「人数が言われてる半分にしてもさ、どんだけ男が早いんだよ。神なんだから長持ちさせる術でも憶えてから来いっつーの」
槇寿郎「バカ娘、女子がそういう事を言うな!」
堕天をすると性別が変わる場合があるんだけど、アシュタロスの場合は、別れた半身が女神として存在するから。何故に別れたかは本人にも分からないらしい
縁壱「まゆ、流石に端ないぞ」
アシュ「いやぁ〜実際そうだよ!女性を喜ばせるのが男の本質だと私は思うがね…私の女神時代がイカれてただけさ!ハッハッハっ」
まゆ「私はイッパイ喜ばせてもらってたから、毎日でもしたいって思ってた(笑)イシュタルは満足出来なかったのよね。よく愚痴ってたもの」
父上がオロオロしながら母上を見ている。そんな父上を、母上はニコッと笑い頭を抱きしめた。父上は今、母上の腰に手を回している
黒死牟「満足出来ていたなら良い…」←自分の事かと思い、内心気が気じゃなかった
千寿郎「交わるとは何の事でしょうか!?」
縁壱「まだ知らなくて良い。千寿郎もいつか、そうなりたいと思う女性が現れる。その時まで絶対にしては駄目な事でもあるのだ。分かったな?」
千寿郎は「大人には色々あるんですね」と下がり気味の眉毛を一層下げている
まゆ「千寿郎、ケーキ切ったから食べよっ!」
千寿郎「はい、いただきます!」
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