第21章 私の秘密
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縁壱「それだけまゆが可愛いと云う事だ」
まゆ「それなら許してあげるぅ♪縁壱さんは格好良いよ♡」
槇寿郎「よくそんなキザな台詞を人前で吐けるな…まゆはまゆだな、うん…」
杏寿郎「『愛』だな!ハッハッハっ」
瑠火「さぁ、料理が冷めないうちに始めましょう」
ここで皆にサプライズ!アシュタロスに頼んでたものがあるのよ!そろそろ来る頃かしらね☆
槇寿郎「そうだな、杏寿郎とまゆが産まれて十五年か…早いものだ。では、手を合わせて頂きます!」
と、感傷深く父上が言い、皆が手を合わせて頂きますをして食べ始めた。暫くすると、玄関からウキウキとした大音声が聞こえてきた。アシュタロスだ
アシュ「ごめんくださーい!!お届け物でーす!!」
フフッ、この日の為に西洋の一流洋菓子店で作ってもらったのよ♪この為の降臨は直ぐに許可が下りたのよね。不思議だわ…
まゆ「私が出るわね、頼んでおいた物が届いたんだわ☆はーい今行きまーす!」
縁壱「アシュタロス様…?」
槇寿郎「知り合いなら上がってもらいなさい。料理は沢山あるからな」
別に良いのに
玄関に行くと爽やかさ全開のアシュタロスがケーキの箱を持って立っていた。魔族なのに無駄に爽やかなんだよなぁ…
まゆ「悪いわね。昼餉まだでしょ?さっ、上がって!」
アシュ「良いのかい?」
まゆ「料理は沢山あるわ!父上が上がってもらいなさいって」
アシュ「では遠慮なく!」
まるで少年のような表情で家に上がるアシュタロス。人に擬態してるとはいえ魔神なのだから、もう少し威厳を持ったらどうかしら。まぁ、それがアシュタロスの良い所なんだけどね
アシュ「お邪魔致します。初めまして、まゆ君の同僚に当たるアシュタロスと言います!」
槇寿郎「いえいえ、娘が我儘を言ったようで申し訳ない。父の槇寿郎と申します。娘が大変お世話になっております」
アシュ「いやぁ〜億年単位の付き合いですので、これ位はなんとも無いですよ!」
黒死牟「億…桁がわからぬ…」
「気にしなくて良いわよ」と言いながら私は特大ケーキをテーブルに置いた。千寿郎は眼を輝かせ「西洋には、この様な綺麗な食べものが!」と、はしゃいでいる
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