第21章 私の秘密
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瑠火「千寿郎ならきっと何でも作れる子に成れますよ」
まゆ「美味いよ本当に!お姉ちゃん和食は完全に負けちゃってる!」
千寿郎の料理は美味しいよ☆母上の味とは少し違うけど、何だろう…母上とは違ったタイプの『お袋の味』みたいな?縁壱さんの料理に近いのよね
千寿郎「はい!ありがとうございます!照れますね…///」
男の人が『お袋の味』を出そうとするとこうなるのかしら?
和気あいあいと料理を作っている私達。その頃男性陣は…
槇寿郎「千寿郎の事なんだがな…俺は千寿郎が剣士になれるとは思えんのだ。俺の教え方が悪いのかもしれんが、日輪刀の色が変わらなかった」
黒死牟「確かに千寿郎は剣士に向かない…しかし、料理や裁縫や学問に優れております。この時代は武家社会ではありませぬ故、学問を伸ばしてやれば宜しいかと…」
縁壱「兄上と同意見です。例え煉獄家に産まれても剣士になるだけが全てではないと…」
杏寿郎「千寿郎は医者や学者に向いていると思う!何せ、俺達兄妹と違って頭が良いからな!!」
その場に私が居たら絶対に、こう言うだろう『それな!!』と(笑)
黒死牟「自分を下げるような事は言うでないぞ。杏寿郎は戦いにおいては賢い、それとまゆは少々抜けているだけで頭は悪くない筈!多分…」
杏寿郎「巌勝殿は文武両道と聞きます。そんな方に言われたら余計に頑張らねば!」
槇寿郎「言い切れないのか…まゆは確かに馬鹿ではないが、すこぶる頭が可笑しいよな」
縁壱「抜けてるだけです。それが愛らしく守ってやりたくなる…」
などと、好き勝手言っている様だ。そこに私達台所組が料理を持って客間に行った
聞こえましたよ♡
千寿郎「料理が出来上がりましたので、お持ちしました!!」
まゆ「誰が抜けてるのよぉ〜拗ねちゃうから!」
父上と巌勝さんは気不味そうにして私と目を合わせず、口々に「美味そうだな」とか「素晴らしい」などと言っている
誤魔化されないわよぉ?
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