第21章 私の秘密
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黒死牟「恐らく…疲れているだけだ…」←弟はこんなだったか?と思い、昔の記憶を辿る
縁壱「兄上が教えてくださらないならまゆに聞きます」←四百年前とは違い、まゆについては巌勝に遠慮をしないようにしている
私が某鬼神の鬼の形相を想像して震えていると、縁壱さんが私に口付けをしてきた
まゆ「えっ、どうしたの?いきなり…」
縁壱「何度もまゆを呼んだのだが上の空だった故にな。口付けをしたら気が付くかと…」
黒死牟「縁壱よ…お前、変わったな…」
嘘っ、呼ばれてたの!?それは申し訳無い事をしちゃったわね(汗)
まゆ「んとね、天元が気になるの…」
黒死牟「なっ…あの男に心を奪われてしまったのかっ!?」
縁壱「まゆ…」
何故そうなる!!
まゆ「違うわよ。宇髄って名字に聞き覚えが有るような気がしただけだから!!推測だけど、天元は忍びよね」
黒死牟「あぁ、あの身のこなしは恐らく忍びだろうな」
縁壱「御影家と関係があるのか?何れにしろ兄上と私以外の男は気にしなくて良い」
本当に愛されてるなぁ~私♪
縁壱「して、明日はまゆの十五歳の誕生日だな…」
縁壱さんがそう言って妖美に笑うと、巌勝さんも何だか分かった様でニヤリとして私を見つめる
そうよ、そうだったわ!!天元が気になり過ぎて忘れてたけど、明日は解禁日なのよね♪有名なワインのボジョレー○ーヴォーの解禁日じゃないわよ?
まゆ「ムフ♡」
だって父上は嫁に行ける歳って言ってたもの!
黒死牟「改めてお義父さんに挨拶をしてからだな…」
縁壱「ですね…明日は恒例の誕生日会がありますから、その時にでも言いましょう」
まゆ「何て言うのよ」
勿論『娘さんを嫁にください』って言うのよね?
黒死牟「娘さんとヤラせてください…何か違うな、しっくりこない…」
それを義理の父に言えたら逆に凄いわ
縁壱「娘さんと交わりますので許可をください。とか…」
黒死牟「そこは許可をくださいではない!許可を頂きたく、この度お屋敷に伺った次第にてございますで候、だろう?」
言い方の問題じゃない様な気がするのは、私の気のせいかしら…?
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