第21章 私の秘密
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まゆ「妄想じゃないもん…」
宇髄「はいはい、お兄さんと良い事しような!しっかり責任取って四人目の嫁にするから安心しろ!」
筋肉ダルマ基、宇髄天元は親指を立てて良い笑顔で言った。『四人目の嫁』とか何とか、天元が言ってるけど私は予約済みよ?ところで『良い事』とはなんだろうか
そんな事を考えていると、ふいに私の身体が宙に浮いた。どうやら天元に抱き抱えられているらしい
まゆ「って、降ろしなさいよぉぉぉ!!」
宇髄「断る!妄想女子の嬢ちゃんに、俺様の派手っ派手なテクを見せてやるからよ!安心しろ、優しく抱いてやるっ」
まゆ「妄想じゃねーわ!!うわぁ~ん(泣)たぁすぅけぇてぇーーー」
この筋肉ダルマ本気だわ!!
天元に抱えられ、泣きながら本部を出るその時…
ズドンッ
誰かが天元に日輪刀で攻撃を仕掛けたが、天元はヒラリと躱す
黒死牟「貴様!!何をしている!!」
宇髄「あ?お兄さんよぉ、こりゃぁ隊律違反だぜ?」
パニック起こしてて気が付かなかったけど巌勝さんだわっ♪彼女のピンチに駆けつける、私だけの王子様♡
うへへっ
まゆ「巌勝さん助けてっ!!」
黒死牟「私の可愛い彼女を返さぬか戯け!!」
天元は「チっ、なんだよド派手な妄想じゃなかったんか」と言いながら私を地面に降ろした
まゆ「だから妄想じゃねぇって言ったべや!!」
すぐに何方ともなく抱き合い、私は巌勝さんの胸元に頬をすり寄せた
黒死牟「まゆ、この男に何もされてないか?汚されていないか?」
宇髄「まだ何もしてねぇわ!今から汚すとこだったんだよっ」
まゆ「巌勝さぁん、怖かったよぉ(泣)チュウしてくれなきゃ泣いちゃう!」
巌勝さんは私の額にチュッと口付けを落とすと、額に青筋を立てて殺気を放ちながら天元を睨み付けた。巌勝さんが相当怒ってるのは分かる。だけど、隊律違反はしてほしくないな…
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