第1章 出会った運命の人
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惚けた顔で巌勝を見つめ深呼吸をすると、愛らしく微笑み返事を返した
まゆ「私も巌勝お兄様が好きです、小さい頃からずっと。是非お願いします///」
巌勝「あぁ、好きだまゆ、まゆ、まゆ…」
巌勝も嬉しくて愛するまゆの名を何度も呼んだ。要するに頭の中がバグっているのだ。そんな中、巌勝はもう片手でまゆの髪を耳にかけ耳元に顔を寄せ「愛してる、一等大事にするから」と囁き、こめかみに一つ接吻を落とした
まゆ「(あぁぁぁぁぁーーー巌勝お兄様のふつくしい唇がァァァァーーーー白鳥の湖を踊り狂いたい!!!!)」
その時、まゆの脳内にタ〜ラ ラララララァ〜という非常に有名な感じの何かが流れ、脳内の誰かが踊っていたという。ヤバイのは脳内だけにしてほしい
巌勝「唇にしてよいか?///(出来ることなら今すぐに全てを奪ってしまいたい…その白い肌に自分のモノだという印を付けたい。そして中に子種をその✗✗✗ピーーー)」
意外に獣なので強制終了。時代が時代だとはいえ十二歳の女の子にそれはマズイ
まゆ「はいっ///見つめられるだけで溶けちゃいそうなのに接吻なんてされたら私溶けてドロドロのスライムになるぅ〜キャッ///はっ、しまったぁ!!!口に出てたぁぁぁぁぁ、ワイは素直なんやぁぁぁぁぁ」
心の声がダダ漏れになったまゆ、非常に素直だ。お前はGSの横島君か!と突っ込みたい
巌勝「くっ…愛い///」
『恋は盲目』とは言ったもの、非常に素晴らしい言葉である
巌勝はまゆの後頭部に手を添え唇を奪った。それは、どれだけしたかったのかが見て取れる程の接吻だった
まゆ「んっ、ふぅん(息継ぎがっ)///」
巌勝「(うっ、まゆの色気に殺られる…)」
巌勝は『死因:恋人の色気』だなんて困るが仕方ない、などと思っていた。恋仲の男女が揃いも揃ってヤバイのが確定してしまった瞬間である
巌勝とまゆの唇の横をぬらぬらと互いの唾液が伝い、ピチャピチャという音が昼下がりの継国邸を支配する
長い長い接吻を終えると、巌勝は名残り惜しそうにまゆの唇から己の唇を離し額に『チュッ』と軽く接吻をした
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