第1章 出会った運命の人
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縁壱が家を出てから九年後。巌勝は、たまにまゆとまゆの兄弟と一緒に鍛錬をしているのだが、大体まゆと二人である
何故なら巌勝はまゆと一緒に居たいからで、口実を作っては連れ出し、継国家に呼び寄せ鍛錬をしているのである
巌勝「疲れただろう。少し休もう」
巌勝はそう言いながらまゆの手を引き縁側に座らせ抱き寄せつつ頭を撫でた
まゆは「ごめんなさい、私体力ないから巌勝お兄様のお邪魔になってますよね…」と、申し訳なさそうに巌勝を見て眉毛を下げる
巌勝「いや、まゆは体力もあるし、剣技も強く優しく愛い。」
まゆ「ありがとうございます///(うっ、巌勝お兄様のその顔ズルいです)」
まゆを見つめ褒める巌勝に照れているのか、顔を赤くし、巌勝を上目遣いで見上げた
巌勝「(上目遣いなど何処で覚えた?私だけのまゆ…)どうした?顔が赤いぞ」
そんな巌勝の気持ちなどいざ知らず、まゆは巌勝の胸元に頬を寄せ赤い顔を埋めていた
まゆ「巌勝お兄様に褒められると嬉しくて、何か照れちゃいます///」
巌勝は「そうか…」と呟き暫し考えた後、まゆをギュッと抱きしめ耳元に顔を寄せた
まゆ「うっ、巌勝お兄様?(えっ?あれれっ、いつもよりなんか色っぽい!?)」
巌勝「まゆ、私はお前が女として好きだ。結婚を前提に付き合ってほしい」
と、自分の気持ちを伝え、抱き締める腕を更に強めた。まゆは嬉し過ぎて一瞬息が止まり、魂が抜けかけたが何とか生きているのでヨシとしてあげてください
サッちゃん「まゆちん、まだ戻って来たらアカンやろwww」
キーやん「まぁ、あの方は魔界において大分行き遅れてますからね〜浮かれポンチになるのはしかたありませんよwww」
神魔界の某最高指導者達が何やらまゆをdisってるけど気にしたら負けである。何せ本人は大昔に『行き遅れではないわ、行かないだけよ!そこんとこヨロシクネ!』と声高に啖呵を切っているのだ。本当なのだろう
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