第21章 私の秘密
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黒死牟「まゆっ!!」
まゆ「あぁん巌勝さん♡寂しかったよぉ〜(泣)」
抱き合い、お互いの存在を確かめ見つめ合う
黒死牟「私もだ…もう会えないかと思った…」
まゆ「私達は、いつまでも一緒よっ」
絡み合う舌と舌。背中がゾクゾクとするような甘い口付け
まゆ「んっ…力が入らないよぉ」
巌勝「愛いな…」
私は腰砕けになり、巌勝さんに身体を預けた
影子「タッタノ二日ダケドネー」
鷹男「大袈裟ニモ程ガ有ルゼェー」
縁壱「兄上とまゆには二日が永遠の様に感じられたのだろう」
縁壱さんとも一日、二日と会えないだけで泣いちゃうわよ。だって愛してるもん♡
耀哉と父上には今回の件を文で知らせた。その後は鬼による被害が随分減ったが、神社や竜族が住まう場所から遠い場所では変わらず被害が多発している
実に悔しい限りだわ。鬼舞辻無惨、とっとと私の前に姿を現しなさいよ!!
鬼舞辻は気配を隠す事に優れている為に、近くに居ないと探せない。それも、四百年前より格段に上手くなってるのから腹が立つのよ
巌勝「まゆ、あまり自分を追い詰めるでない、顔が険しくなってしまっておる。焦っても鬼舞辻は出て来んのだから、今は人々を喰らいに出て来る雑魚鬼を斬り伏せるしかないのだ」
えっ、そんなに険しい顔してた?
まゆ「う、うん!」
縁壱「一人で百面相するよりも、剣技の向上と人の身体で使える魔力の天井を目指して、少しでも多くの稽古をした方が良いのではないかと思う」
そうよね。そんな事を考えて立ち止まっている場合じゃないわ!!
まゆ「巌勝さん、縁壱さん…私、今まで以上に頑張る!!」
黒死牟「よし、今から私と縁壱vsまゆで試合だ!!」
縁壱「手加減は要らぬな…」
はっ?
黒死牟「勿論、鬼を想定した上で魔力を行使するのは構わぬ」
縁壱「ただし、大技は使わない事」
二つの意味で当たり前よ…
まゆ「ヒィィっ魔力を使う余裕がなぁぁぁい!!」
結果は惨敗だった。強さが鬼舞辻以上だと思われるヤヴァイお兄さん達を、人の身体で相手に出来るわけがないじゃないのぉ〜(泣)
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