第21章 私の秘密
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まゆ「それなら問題無いわ。私が解き放つから」
火乃華「当たり前だ。それ位してもらわなければ困る」
私が呪文を唱えると、一瞬眩い光を放って火乃華は解放される
火乃華「ふぅ…やっと解放された。融通の効かないジジィ共にも参ったな」
『上手に出来たよ』って縁壱さんの方を見たら、ゆっくりと頭を撫でてくれた。言わなくても通じるのが嬉しいのよね♪
縁壱「火乃華様は何故この様な事に…」
まゆ「あっ、え〜っと…高島殿の件で…」
言い難いなぁ
火乃華「まゆ、私が説明するからシュンとするな。まぁ、要するに高島に入れ込み過ぎてな…毎日毎日、長い時間この神社から離れていて仕事を全然しなかったのだ」
まゆ「それで竜族のジジィ達が怒って、火乃華を半ば閉じ込める形で括り付けたのよ」
縁壱「左様でございましたか…解いて大丈夫なのですか?」
確かに刑罰の様なものだから、本来なら勝手に解いたら不味いかもしれないけど大丈夫よ。多分…
火乃華「解いたのはまゆだから誰も文句は言えんよ。言おうものなら元大天使様が黙ってないだろうし、まゆに直接となると尚更言えんだろう。何せ、そのジジィ達を生み出した者だからな」
まゆ「そぉかしら。まぁ、元々不等な処分ではあったわ。織姫と彦星でも年に一回は会えるのにね」
縁壱「なるほど…」
あれから私と火乃華は「またね」と、近々会う約束をして屋敷に足を進めた。すっかり日が暮れてしまったので鬼を二人で狩りながらの帰宅だ
縁壱「日の呼吸 火車」
まゆ「キャァー♪縁壱さん格好良いわぁぁぁ♡」
とか
まゆ「日の呼吸 円舞!」
縁壱「まゆは鬼を狩っていても愛らしいな」
などとイチャイチャし過ぎて、鬼が「こんなバカップルにぃー!」と目幅程の涙を流しながら消えていったのを見た時は『ラブラブって罪作りだな』って思ったわ
帰って来たら巌勝さんが居たので報告。三日間休みを貰ったけど、二日で済んだのは良かった!だって、巌勝さんに会えないなんて寂し過ぎるじゃない…
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