第21章 私の秘密
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まゆ「私って暴走してるのかな…」
縁壱「そうかもしれぬな…まゆが力の使い所を間違ってしまったらと思うと少々怖い。人の運命すら簡単に変えてしまえるのだから」
まゆ「私は人の運命など変えられない。それは私が変えたんじゃなくて、それ込みで運命なのよ」
ラプラスに見てもらった未来は確定されていない、本来は完璧な筈の未来視が出来ないと言っていた。それというのも、時間移動能力を持つ人間が時間移動を何度もして時空が歪んでしまっている為、正しい未来が視えないそうだ
縁壱「そうか…しかし暴走は程々にせねばならぬな。ラプラス様が仰っていただろう?『完全には視えず確定されていない未来しか視えない。如何なるかは分からぬ以上は慎重に』と。今言われていたのは鬼舞辻に関係ない事かもしれぬが、何がきっかけで如何なるか分からぬのだからな」
それもそうなんだけどね。私の性格上、ずーっと無難に大人しくというのは無理なのよねぇ…
まゆ「分かってるわよ。暴走しそうになったら止めてね?」
縁壱「そうだな。今はそれが私の役目…恐らく、お義父さんと兄上は何かあった時に、まゆが自分を責めるのではないかと心配なのでは?」
縁壱さんは「私もそれを懸念している」と付け加えた。縁壱さんのいう通りかもしれないわね…三人ともに、私の性格を分かり切ってるもの
まゆ「私も気をつけるわ。あっ、卵は卵焼きで良い?」
縁壱「あぁ、出汁巻きで頼む。まゆの出汁巻きは絶品だからな」
まゆ「もぉ〜、褒めたって何も出ないよ♡」
縁壱「まゆの方から口付けをしてもらえるかもしれないだろう?」
まゆ「いつでもしたいわ♪」
チュッ
縁壱「ご馳走様」
まゆ「縁壱さんったら!不意打ちは狡いっ///」
何だか新婚さんみたいで良いわね♡なんて思いながら調理をしていると、知った魔力が部屋中に充満した
まゆ「姿を見せなさいよ!ルシファー…」
父上と巌勝さんも『何事だ!?』と私の方を見る。縁壱さんは気がついてるみたいね。昼時に一体何の用なのかしら
お客様の分も用意しなきゃなんないでしょーが!!
ルシファー『バレんの早ぇな(笑)』
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