第21章 私の秘密
・
まゆ「そうよ。日の呼吸と炎の呼吸は別物よ!あくまでも、その人の心に在るものがベースになるんじゃないかと…だから炎の呼吸も始まりなんだよ。本当の派生は私の光の呼吸からだと思ってる。煉獄家の殿方は心に凄く熱くて、凄く激しい炎があるわ」
これで納得してくれたら良いなぁ…まっ私の持論なんだけど、強ち間違ってもないと思うわよ?
槇寿郎「そ、そうか…」
黒死牟「素晴らしいではないですか。熱く燃える心の炎を表す…どうか、その心の炎を燃やし続けてほしい…」
縁壱「私も兄上と同意見です」
父上は少し気恥ずかしく思ったのか、頭をポリポリと掻いて照れたように笑った
ハァ〜良かった…拗れたらどうしようかと思ったわよ。っていうか、派生とか才能とか如何でも良くない?
まゆ「大体がさ、才能とか言ったら私はどうなるの?私の昇り炎天なんか登る気無いよ?初代の透寿郎さんに『昇りきってないな!ハッハッハッ!』って言われた位よ!ねー巌勝さん♡」
巌勝「うむ…まさか今も改善されておらんのか?」
縁壱「はい、元々あまり適正が無いように思います。煉獄家の者にしか正しく使えないのではないかと」
槇寿郎「逆に見てみたい気もするな…」
見られてたまるかい!!
まゆ「私の呼吸の名前は光の呼吸じゃなくて、愛の呼吸にしたら良かったわね」
槇寿郎「突然何を言い出すんだ。やっぱり俺の娘は頭が可笑しいな」
縁壱「フッ、兄上の呼吸と私の呼吸を組み合わせたのは、愛するが故なのだから間違えではないな」
黒死牟「主軸は雷の呼吸だったな…」
何か疑われてるのかしら?緑野殿は、頼れる父ちゃんみたいだったんだけどなぁ…
まゆ「巌勝さんは考え過ぎよ。緑野殿は日と月を混ぜるのに案をくれて、それなら出来ると踏んで採用したのよ。勘違いしないでね」
黒死牟「べっ、別に私は疑ってなどおらん!緑野殿を年長者だから頼っていたのは知っておる。悩み事は私にも言えなかった故に、緑野殿に話しておったのだろう?ただ、嬉しく思っているのだ…まゆが私達を愛してくれていると」
私が勘違いしてたのね…すんげー恥ずかしいっ。顔から火が出そうだわ!えっ?口から火を出さないのかって?無理無理無理ぃ〜私自身は竜族じゃないもの(汗)
・