第21章 私の秘密
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黒死牟「どんな美丈夫の誘いにも乗らなかったのか?どうなんだまゆ!!」
そんなに怒らなくても良いでしょうよ。私の性格知ってる癖に…巌勝さんこそ私を分かってないじゃない
まゆ「あのねぇ、美丈夫だからって誘いに乗ってやる義理が何処にあるのよ。言わなかったかしら?私はね、お互いに愛が無いと絶対に嫌なのよ!嘘だと思うなら証人呼ぶわよ…。巌勝さんの馬鹿、疑り侍!ついでに父上はアンポンタン!」
縁壱「兄上も御義父さんもまゆが心配なのだ。言い過ぎだぞ」
縁壱さんは私を抱き締めて、背中をポンポンと優しく叩いてくれる
分っちゃいるけど何か悔しいのよ
黒死牟「…すまない。つい詰らぬ嫉妬をしてしまった……(日に日に気が強くなっていく気がする。しかし、それがまた良い!!)」
槇寿郎「ま、まぁ、貞操観念がしっかりしているようで何よりだ。だが俺はアンポンタンではない」
まゆ「信じてくれたなら良いわよ…」
私が二人を許すと縁壱さんは「まゆは良い子だな」と言い、鼻の先にチュッと口付けをしてくれた。もっと絡み合いたいなぁ
まゆ「縁壱さん♡」
昔から思っていた事が有る。縁壱さんは私を扱うのが上手すぎるのよ!!と言うより女の扱いが上手いのかしら…考えるだけ複雑になるから今は止めましょっ
槇寿郎「ゴホンっ…仲が良いのは良い事だ。イチャついている所悪いが少し話がある」
父上は、耀哉の所で一瞬見せたような重々しい表情で言った。呼吸の事よね、多分…
槇寿郎「始まりの呼吸について三人に聞きたい。良いだろうか…」
黒死牟「はい…」
巌勝さんに続いて私と縁壱さんも了承し、父上は「ありがとう」と言い話始めた
槇寿郎「縁壱が作ったのは日の呼吸。日の呼吸か始まりの呼吸ならば…炎の呼吸は、煉獄家が継いで来た呼吸は…始まりの呼吸の派生でしかないのだろうか…才がある者にしか日の呼吸は使えなかったのだろう?」
父上それは違うわ!初代の透寿郎さんは才能溢れていていながらも努力家で、とても素晴らしい方だったのよ?
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