第21章 私の秘密
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まゆ「へぇ〜、これだけ色が統一されてる子は珍しいわね」
黒死牟「白目と爪以外は赤だな…」
耀哉「火輪、よろしくね」
火輪は「宜しく頼む、我が主よ」と言って、耀哉の中に消えて行った
まゆ「喋ったぁぁぁ!?」
縁壱「うむ、喋ったな…」
槇寿郎「喋るドラゴンとか…男の子の夢が詰まり過ぎファンタジーぃぃぃ!!俺にもくれっ」
黒死牟「お義父さんが少年っぽさを忘れてない事に驚いた。意外だ…」
耀哉「使い魔とは本来喋らないのかい?」
たまげたわ。グラウでも人語を喋らないのに(汗)使い魔は喋るように作ってない筈よ。私はドラゴンと意志の疎通が出来るから必要なかったし
まゆ「人に授けたドラゴンで喋ったのは初めてよ。よっぽど相性が良かったのかしらね」
耀哉「まゆの創り方が良かったんだね。ありがとう」
耀哉は私と同じ。ずっと寂しかったのよね…先代の御館様も兄弟も早くに亡くなってしまって、周りに人は居ても心は何時も孤独だったんだわ
まゆ「いいえ、耀哉の想いが具現化したのよ」
耀哉「そうかな?フフッ。次は縁壱についてだけど、縁壱は呼吸を作った始まりの呼吸の剣士で間違えないかな?」
父上の前では不味いんじゃないかしらね。ラプラスに言われた通りに書を物隠したのに!
縁壱「はい。しかし私は、基礎を作っただけでございます」
あれっ…でも私は書物の内容を知らない。そもそも父上は何を知って自信を無くしたのかも知らない…前情報が少な過ぎて検討が付かないわ
耀哉「呼吸を作ったのだから、とても凄い事だよ」
縁壱「いえ、私など大したものではありませぬ…」
父上の眉毛がピクリと動いた
耀哉「産屋敷家に伝わる文献によると、縁壱は鬼舞辻無惨を斬り刻んだ。たった一人で…。この鬼殺隊に今一度、縁壱の力を貸してほしいのだけど駄目かな?」
縁壱「…申し訳ありません。私は神魔の規約に縛られる身でございます。正当防衛での鬼殺しか許されておりませぬ故…」
ラプラスは派生がどうたら言ってたし、始まりを知られるなみたいに言ってたけど、まさかこれが理由でヤサグレたの?
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