第20章 LOVE×中毒
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私は巌勝さんをジーっと見つめた。「うっ…」とたじろいで、顔を赤らめる巌勝さんが超絶可愛い
黒死牟「…ゴホンッ……ま、まい すいーと はにぃ……」
巌勝さんは「恥ずかしい…」と言って、そっぽを向いてしまった。照れ過ぎよ♪
まゆ「よく言えました♡」
それもまた、私のハートにダイレクトアタック!!そんな可愛い顔を、他の女の人には見せちゃダメよ?
黒死牟「そろそろ居間に戻ろうか…」
まゆ「そうね♪」
私は巌勝さんに姫抱きで抱えられて居間に向った。「歩けるよ」って言ったら、巌勝さんは「姫君を運ぶのは王子の仕事」と言っていたの。案外こういうの好きなのかしらね
鷹男「カァァァー!実弥ト合同任務ゥー、南東ニ向エッ!!」
影子「巌勝モヨォー!」
実弥か…他の柱には、どう接してるのかは分からないけど、私にはオラオラしてる
まゆ「不安だわ……」
黒死牟「何かあるのか?体調が悪いなら休んで居れ。鬼は私一人で十分故」
まゆ「巌勝さん一人でも過剰戦力よ。じゃなくて合同任務の子がね…」
私は実弥が優しいのを知ってるから気にしてない。でも、巌勝さんは規律や上下関係に厳しいから、実弥とは合わないかもしれない。衝突しなきゃ良いんだけど…
任務地に向って走りながらも、実弥について話していく
黒死牟「恋仲の女に対して暴言を吐かれても黙っていろと言うのか…。その不死川とは、一ノ瀬殿との様な信頼関係は無いのだろう?」
まゆ「まぁね、でも実弥って優しいのよ本当は。だからお願い!ねっ、巌勝さん」
黒死牟「善処はするが、あまりに度を越しているようなら言う…規律の乱れが起こる原因になりかねない故にな」
融通があまり利かない所も素敵♡基本的に超真面目なのよね♪
まゆ「わかったわ!」
黒死牟「うむ…」
そうこうしているうちに実弥との待ち合わせ場所に着いた。実弥も向こうから走って来たので今着いたのだろう
実弥「よぉ」
ぶきらっぽうに言うと、私に向って片手を上げた。二年ほどの付き合いになるが、これは彼なりの精一杯の私に対する挨拶なのだ
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