第20章 LOVE×中毒
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まゆ「巌勝さん…最近さ、私を馬鹿って言う様になったわよね。もうしてあげない!」
黒死牟「そう怒るな…あまりに良かった故に思わず言ってしまったのだ」
怒ってないわよ♪巌勝さんが可愛かったから意地悪してみたくなっただけ♡
まゆ「本当?」
黒死牟「あぁ、すまなかった。まゆ、愛してる」
意地悪したくなる、困らせたいと思ってしまう。魔族の本性なんてこんなもんよ!
多分ね…
まゆ「じゃあ……」
私ね、性に関しては疎いからよく分かってないのよ…だから、私は私で巌勝さんと縁壱さんの二人を全力で愛する
ただそれだけ
まゆ「もう一回!巌勝さんの元気過ぎるから鎮めないと♡」
黒死牟「ちょっ…まゆ!くっ…………」
魔力を持つ私にとって出された液体は霊的物質。だから私の糖となるの。だから余さず頂くわよ♡
その後、私は自分に『鎮』を使い欲を治め、更に『縁/壱』で自分を強化して巌勝さんとの激しい稽古をした
『縁/壱』を使ったのは私の身体に縁壱さんの動きを憶えさせる為だった。縁壱さんを文珠無しでトレース出来れば、無惨の討伐に何百歩も近づくと思ったのと、巌勝さんと稽古で渡り合う為…
これは、一ノ瀬から言われて実践をしてみたがキツすぎる!!
まゆ「うぐっ!?あ"あ"あ"あ"ー」
私は身体中の組織が悲鳴をあげて倒れてしまう。身体がついていける様になる迄は、痛すぎるのが難点だわ…
まゆ「ぐっ…チッ保たないか…身体中が痛いっ!」
巌勝「人間の女子の身体で、縁壱の動きを真似出来るわけなかろう。魔力を持つお前だからこそ、痛みだけで済んでいるのだ」
私はリカバリィで身体を治しつつ、巌勝さんに悪態をつく
まゆ「それなら徐々に慣れてやるわよ。こればっかりは誰にも文句言わせないわ!」
巌勝「文句など言わん、努力は無駄にはならぬ。ただまゆが心配なだけだ…」
巌勝さんは思いっ切り出したのと、思いっ切り稽古をしたからなのか、とても晴れやかな顔をしている
ムッ…
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