第17章 大正恋物語【煉獄家】
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まゆ「大正解!あのまゆよ♪今度こそ鬼舞辻無惨を地獄に送りたくて煉獄家に転生したの。巌勝さんも取り戻したいし」
鱗滝「取り戻してどうする。お前の求める男は上弦の鬼なのだろう?」
まゆ「そうね。でも、鬼だろうが妖だろうが関係ないわよ。私が魔族なのは知ってるでしょ?」
鱗滝「違う。煉獄家の者…つまりは、お前の今の父が納得するか、という問題が有るだろう。鬼殺隊の柱が娘と鬼の恋愛を認めるわけがない!」
まぁ、その通りなのよね…。巌勝さんを捕まえた所で父上が認めなければ先は無いのは分かってるわ。でもね、巌勝さんを取り戻し、鬼舞辻無惨を殺ると言って人界に来た以上、中途半端に戻るのは許されないのよ
全てに阻害(オブストラクション)を掛けるか…
鱗滝「お前の事だから、どうせ何かの術を使おうとしておるのだろうが、人には止めておけ」
まゆ「何故バレた…」
鱗滝「判断が甘い!!甘過ぎる。甘いのは旦那との夜だけにしておけ」
まゆ「この身体じゃ出来ないわよ!」
左近次も冗談言うようになったのね…時間って怖いわ。それとも本気で言ってるのかしら?
鱗滝「それは冗談じゃ。あらかた認識を阻害する術でもかけるのだろうが、人では無く鬼に掛けたら良い。人は己で説得するのだな!」
まゆ「わかったわよ!相変わらず厳しいわね…」
左近次は一ノ瀬程じゃないけど厳しい男。まぁ、本音を言ってくれるから好きよ♪魔王連中は兎も角、一ノ瀬とメドーサ以外は、こうやって話してくれないもの…
鱗滝「その姿と話し方が一致しないのぉ…」
まゆ「悪かったわね!普段は五歳児演じるわよ…。今日来たのは現時点で、どれだけ魔力を行使で出来るかを試したくてね」
鱗滝「子供達がビックリするから止めろ馬鹿者」
まゆ「はいはい、なら子供達と手合わせは?炎VS水」
鱗滝「まゆは加減出来んだろうが、子供達を殺す気か!」
まゆ「加減は出来ます。超出来ます!」
左近次の全身から『信用出来ませんオーラ』出てるんだけどさ、私ってそんなに信用無いわけ!?
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