第17章 大正恋物語【煉獄家】
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まゆ「何が何でも鬼殺隊に入らなければね。日輪刀は、どうしようかしら…」
私の日輪刀は城にあるから、グラウに持ってきてもらったら良いのだけど…滅と掘ってあって頭の部分と鍔が金色、鞘と目貫が白で柄巻が紫色をしていて、結構派手だったりするから兎にかく目立つのよ!
父上に見られたら、一目で煉獄家に無かった物だとバレるわよね…まぁ、鬼殺隊に入るのは、まだ先の話だけど
まゆ「その時は、その時かしらね」
考えても良い案が浮かばないから頭を悩ますのを止めよっ。知恵熱が出るわ(笑)
そうだ!縁壱さんって、いつ見ても色気の塊よね!寝間着の浴衣から見える鎖骨と、時折見える生脚が堪らない!!モロ見えじゃなくて、チラリが好きよ♡
まゆ「さて寝ましょ♪」
今夜は良い夢が見られそうだわ♡
翌朝、私は早くから起きて狭霧山に向って走った。父上と母上には、「走り込みに行く」と言ったけど本当は違う。今の時点で、どこまで魔術を使えるか試したかっただけ
まゆ「左近次は生きてるかしら」
きっと今の姿を見たらビックリするよね♪彼は育手として狭霧山に住んでいるとラプラスに聞いたので、山に行けば会えるだろう
鱗滝左近次は元水柱で、サタンに言われて長期人界調査に行った時に屋敷に住まわせてもらっていたのだ
神魔の規約により鬼に直接手を下さない、巌勝さんに関わらないのが条件だったが、左近次との手合わせは中々楽しくて、鬼に対する苛々が和らいでいたのを覚えている
左近次が現役だった時に知り合って、私の正体を早々に明かしたんだけど、ビビらずに受け入れてくれたのが凄く嬉しかっから『人界に来たよっ!』って知らせたかったのさ♪
まゆ「あれかしら…?」
山に入り暫く走っていると、一軒の家が見えてきた。外で私と同じ位の子供が木剣を振っている
まゆ「こんにちは!」
錆兎「お前は誰だ、何の用だ!」
義勇「錆兎言い方キツイよ…えっと、君は?」
真菰「私は真菰だよ♪」
何と可愛い子達だろうか…錆兎君とやら、キツイのは部下で慣れてるから平気さ!
まゆ「私は煉獄まゆって言います!真菰ちゃん達は鱗滝さんのお弟子さんですか?」
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