第16章 私の我儘【天国地獄魔界編】
・
美月「子供の前で何してんのよバカ親!!」
雅勝「姉上、そこまで怒らなくても良いではないですか」
理壱「そうですよ。デフォルトだから慣れろと仰ったのは姉上ですよ?」
美月は顔を真っ赤にして抗議するが、雅勝と理壱の方が冷静である。種違いツインズの方が精神的に大人なのかもしれない
縁壱「すまぬ…お父さんはお母さんと離れると精神衛生上悪くてな…」
まゆ「もぉー縁壱さんったらっ♡」
美月「……あっそ…言った私が馬鹿だった…」
雅勝・理壱「「そこまで!?」」
今日の稽古は終了。そして雅勝と理壱は日の呼吸を習得。結果は雅勝の方が三分程早かった。二人が完成した技を見せると、縁壱は子供達を同時抱っこして褒める
縁壱「お前達は真に凄い。お父さんも浮々しておれんな」
理壱「えへっ♪兄上!父上に褒められましたね!」
雅勝「うむ!嬉しいな!ムフフッ」
美月「グフッ…弟達が尊い…」
まゆ「美月ぃ鼻血拭きなさい」
雅勝と理壱の日の呼吸習得から二日後。今日は美月の彼氏が来る日である。いつも朝が早い縁壱が中々起きてこない為、まゆが「そうだと思ってましたよ!」と怒りつつ起こしに行く
まゆ「縁壱さん、諦めて起きあがってね。さっさと顔を洗って着替えてくたさいな!」
縁壱「起きたくないが……仕方あるまい…」
まゆに布団を剥ぎとられた縁壱はモソモソと洗面所に向かうが、何処か不満そうだ。アシュタロスが開発した『時刻が分かる君』を見ると、もう直ぐ美月の彼氏が来る時間になってしまっていた。まゆは出迎えの為に慌てて玄関へと走っていく
美月「お母さーん!彼氏来たよ♪」
蓬(よもぎ)「お、おはようございます!獄卒の蓬です!」
まゆ「知ってるわよwお付き合いしているのって蓬君だったのね〜知らなかったわ!さっ、こちらへどうぞ♪」
美月の付き合っている男性とは鬼灯の親友であり、まゆもよく知っている蓬であった。蓬をリビングへと案内して座らせて謝罪する
・