第16章 私の我儘【天国地獄魔界編】
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流石ゼウスと言うべきか、いつの間にやら帰ってきているが、結構楽しいオジサンなので放っておこう
鬼灯「ナンチャッテって何なんですか!うっざい!」
妲己「鬼灯様、ナンチャッテはオジサンの口癖ですわ」
まゆと縁壱のイチャイチャ具合はデフォルトなのだ。しかし、極一部の者しか知らない事だからか注目されている。それを気にせずに口付けなどを出来るのは何故なのか…
まゆ「まゆね、縁壱さんが居なきゃ死んじゃう♡」
縁壱「それはいけない。では離れぬように、神々に祈らねばな」
白澤「はーい!神は何柱か居ますよー♪」
まゆ「祈りと誓いの口付けしよっ♡」
縁壱「では、お前を永遠に愛すると誓おう…」
チュッ
アスモデウス「魔族にも祈ってOK♪私は性愛を司ってるよ!男女の性と愛は切っても切れないのさ!任せ給え!」
男女の性と愛は、確かに切り離せない。しかし、アスモデウスを遥か古から知っている身としては『えーっ、何か嫌だぁ』と思う
まゆ「日輪刀で斬ってあげる♡」
リリス「それより神威斬(ラグナ・ブレード)が良いわよっ☆」
それから数時間。楽しい宴会も、お開きとなった。といってもまだ夕方だが、みんな完全に酔っぱらいである。鬼灯は第二補佐官の麻殻に任せてきたのだが、麻殻も自分の仕事が有るので既に閻魔庁に帰っている
まゆ「そろそろ帰って子供達に報告しましょう!私が縁壱さんを独占してちゃダメよね…子供達ね、本当は縁壱さんに会いたがっていたの。雅勝は理壱と一緒に産まれて来たからなのか、縁壱さんを父親だと思っている節があるわ…」
縁壱「そうだな、今日からは子供達を沢山構わねば。して、雅勝が私を父親だと思ってくれているのは嬉しいが、本当は兄上に会いたい筈だ。何とかならぬものか…」
二人して頭を捻るが、どうしようもないのが現状である。巌勝を連れて来たいが、神魔の規約がある以上はまゆとて人界への降臨が気楽には出来ないのだ。こればかりは押し切れないのが悩み所だった
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