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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第16章 私の我儘【天国地獄魔界編】






雅勝と理壱は身を寄せ合い話を聞いていた。うたは縁壱の言い分に首を縦に振りまくっている



美月「でも、お母さんは大丈夫だから良いの!」

縁壱「何が大丈夫なんだ?お母さんが無理をする子なのは、お父さんがよく知っている。放っておけるわけがないではないか…」



美月の言葉に縁壱は苦しそうに答えた。今の縁壱では何も出来ないのが現状だったが、男として譲れないものはあるのだろう



美月「良いってば…雅勝と理壱は、お母さんと私で育てるの!だから、だから…お父さんは赤ちゃんを、ちゃんと賽の河原に行けるようにしてあげてよ…お願いだから」

縁壱「みっ…」

うた「子供が我慢するもんじゃねーだよ!」



縁壱の言葉が遮られたと思ったら、うたは赤子を雅勝と理壱に任せて参戦してきたのだ



うた「縁壱さに会いたければ会えば良い、この子等には父親に会う権利があるべさ。大人の都合で子供達に寂しい思いをさせちゃなんねーだよ」

美月「それはそうだけど…赤ちゃんに影響するからって十王様達の決定だし、お母さんはわかってて産んだし…」



と、その時



赤子「ふぁー」

雅勝「欠伸したぞ!可愛いな理壱!」

理壱「はい、兄上!うわぁー可愛い…」



大人組は驚いて一斉に子供組に注目した



縁壱「眠りから覚めたのかっ」

うた「まさか…」

赤子「ふぇ、ふぇっ…ほにゃーほにゃーほにゃー」

理壱「どうしましょう泣いてしまいましたぁっ!」

雅勝「理壱落ち着け!」

美月「誰か鬼灯様呼んでぇぇぇ」



何がきっかけか、七十年近く眠っていた赤子が遂に眠りから覚めたのだ



縁壱「やっと声が聞けたな…」

うた「おーよしよし、可愛いだなぁ」

美月「真に、おめでとうございます。私達は帰りますね!ほら雅勝、理壱帰るよ!」



雅勝と理壱は「はい!」と返事をして立ち上がる。縁壱と、うたに一礼すると理壱は、おずおずと縁壱に話しかけ別れを告げた



理壱「お会い出来て嬉しかったです、さようなら…」

縁壱「理壱、さようならではないだろう?美月も待ちなさい」

美月「…………」



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