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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第16章 私の我儘【天国地獄魔界編】






店を出ようとしていた美月を縁壱が呼び止めると、渋々と無言で場に留まった。思う所があるのか立ちっぱなしで座ろうとしないので、縁壱が座るように声を掛けて漸く席に向って足を進めたのである



縁壱「美月も座りなさい。お前にも聞いておいてほしい」



美月が席へと座ったのを確認すると、縁壱は話し始めた



縁壱「前提として私と、うたは夫婦ではない。うたには今旦那さんが居るし、私はまゆと共に在りたいと思っている。この子は、もう少ししたら賽の河原に行き転生する準備をするんだ。だからそれまで少し待っていてほしい…」

うた「美月ちゃんは獄卒だから知ってるかもしれねーだな。賽の河原勤務の陸奥(むつ)って鬼が旦那だぁ」

美月「えっ?お母さんからは聞いてないよ…」

鬼灯「まゆさんには言ってませんからねぇ」



美月を始めとする御一行(縁壱を除く)が「うぉっ!?」っと鬼灯の方をみた



鬼灯「何をそんなに驚いているんです」

美月「鬼灯様!?その登場の仕方止めてください!!」



誰かが呼んでくれたのか鬼灯が座って茶を啜っていたのだった。いきなり喋り出すとは、大分と心臓に悪い登場の仕方である



鬼灯「縁壱さん、うたさん。赤子が目覚めたのであれば賽の河原に行けますからご安心を。もう其々のご家庭に帰って大丈夫ですよ。それと赤子を迎えに来るように手配しましたから直に迎えに来ます。陸奥さんが来るので、うたさんは一緒に帰って構いません」

うた「そうだか!!週に一度は会ってはいたけんども、やっぱり夫婦は一緒に居るのが一番だべな♪」

美月「それ軽く修羅場じゃね」

雅勝・理壱「「ですよねー」」



陸奥の到着で美月と雅勝と理壱に緊張が走った。その顔を見ていた赤ちゃんは、ご機嫌で手足をパタパタさせている。三人の顔が、そうとう面白かったらしい…



陸奥「うた&ベイビー迎えに来たどー!!鬼灯様、連絡ありがとうございます!!」

雅勝「このテンション高めの鬼ぃさんが旦那さん?」

美月「うん…ノリが烏頭っぽいよね。まさか、うたさんの旦那さんだったとは…」

うた「むっちん待ってただよー!!」

縁壱「うた、元気でな」



元夫婦であった二人は手を振りあい、笑って別れを告げたのだった



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