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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第16章 私の我儘【天国地獄魔界編】






秦広王「まゆ殿と縁壱殿の気持ちが変わらなければな。それとまゆ殿が突っぱねなければの話だが…あの方は昔からどうも融通が効かないというか…」



秦広王はまゆの性格について言葉を濁して縁壱に説明した



秦広王「まぁ、要するに痩せ我慢して自棄酒して自爆して、それでも我慢してしまうタイプなんだよね…縁壱殿も、そんな感じのまゆ殿に憶えがあると思うけど」

縁壱「はい、兄上との時も私との時もそうだった…無理をしてしまう子です」



縁壱はまゆが悩んで自棄になって酒樽を抱えて飲んだり、酒樽に顔を突っ込んで飲んでいたのを思い出していた



秦広王「例え子供の魂が育って賽の河原に行けてもまゆ殿を説得するは大変だと思うが…それに子供の母君の事もあるだろうし」

縁壱「うたも愛しています、しかしそれは過去になった…私は再開したあの日からまゆをずっと愛しています…それはうたも承知だと思います」



縁壱が現在進行系で愛しているのはまゆだと言う。秦広王は、それならと鬼灯と閻魔大王を巻き込む事にしようと決めた。鬼灯なら何とかする!という謎の信頼があるらしい



秦広王「まゆ殿の件は私達でも動いてみる。まゆ殿に近しい者達にも、それとなく言っておく故、今は子供の魂をどうにか成長させよう」

縁壱「はい、ありがとうございます」



縁壱が礼を言ったその時、扉が開かれた。秦広王の第一補佐官である小野篁が、うたと魂の成長を止めてしまった子供を連れてきたのだ



小野篁「秦広王様、お連れ致しました」

秦広王「篁ありがとう。縁壱殿、この子はずっと眠っているんだよ」

うた「縁壱さ…この子は起きて成長しねぇと賽の河原にいけねぇだ。今だけで構わねっ、一緒にいてほしいだよ」



聞けば子供は亡くなった時から、ずっと眠っているとの事だった



縁壱「わかった。今まで何もしてやれず、すまなかった…」

うた「何を謝ってるだか?此岸と彼岸に別れちまったんだから謝る必要がねーべさ。縁壱さはまゆちゃんが好きで仕方ねぇんだべ?この子が賽の河原に行ったらとっとと追いかけるだよ。オラも今の旦那と離れるのは辛ぇーけど頑張るさぁ」



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