第14章 ある日の番外編【娘の祝言】
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【縁壱SIDE】
まゆは魔族に戻る前から本当に変わらぬ…そしてこれからも変わる事はないのだろう
同僚隊士A「肌スベスベじゃないですか〜」
同僚隊士C「十代にしか見えないっす!」
本当に私と一緒に居て良いのか?私が縛り付けているのではないのか?等と、嫌な想像が浮かんでは消えていく
まゆ「お世辞嫌ぁ〜いw」
透寿郎「世辞ではないぞ?真に変わらぬ!」
同僚隊士B「モテましたよね絶対!」
兄上と祝言を挙げて幸せそうだったまゆが、今の美月に重なる程に若いまま
そんな事を考えていると、まゆが目の前にやってきた。祝言も終盤に差し掛かっているようだ
まゆ「まだ拗ねてるの?」
縁壱「いや、今日から寂しくなるなと…」
私とまゆの関係は周りにどう見えているのか位は分かる…美月の姉にしか思えぬ容姿、親子に見えるのだろう
まゆ「ほらほら、行くわよ!両家の親と新郎新婦が、来てくれた方々を出口でお見送りするのっ」
縁壱「そうか、わかった…」
私達は頭を下げ来賓者を見送る。先程の隊士達が直ぐそこに居るのだが、酒が入ったせいか若さなのか騒がしい
同僚隊士B「良い式でした!この度は誠におめでとうございました!」
縁壱「ありがとうございました」
同僚隊士C「おめでとうございました!日柱様が羨ましいっす!可愛い娘さんと若くて可愛い嫁さん、男の夢っすよぉー!!」
同僚隊士A「あっ日柱様、光柱様すみません!本当に申し訳ありません!酔い過ぎですよね(汗)」
柱といっても元が付くのだが…私に絡んできても仕方がないだろうに何故か絡まれた
透寿郎「いい加減にせんか!!縁壱殿が困っておるではないか!!」
同僚隊士C「透寿郎様すんませーん!日柱様、どうやって光柱様を落としたんっすか!俺もあんな可愛い子と結婚したーい!!美月ちゃんも可愛いぞぉー!!」
縁壱「透寿郎殿ありがとう…。私とまゆは幼馴染であり、師弟だった…」
透寿郎「日の呼吸を継げたのはまゆ殿だけだったな!」
遠い昔の話のようだ…鬼殺隊に入って来た頃のまゆは、傷付いて人を恋しがってた時期だった。私はその隙間に入り込んだだけなのかもしれない
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