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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第14章 ある日の番外編【娘の祝言】






同僚隊士C「マジっすか?そりゃ光柱様みたいな子が幼馴染で弟子だったら惚れますよねぇ!」

同僚隊士A「すんません!すぐ連れて帰りますから。ほら行くぞっ」

縁壱「気にするな、今日は本当にありがとう」

透寿郎「気をつけて帰るように!」



兄上が今でも居たのならば、私はまゆと家族になれなかったのだろう。きっと、その瞳にすら映らなかった…



帰り道、まゆは上機嫌で私に絡み付いてくる。私の気も知らずに…



この後、私は酒を更に煽り、まゆに心の内を明かす事となる




【黒死牟SIDE】



美月に会いに行った後、またも酒を胃に流し込む様に飲んでいた。朝からどうしようもないな…



酔えぬのは分かっているが酒を注ぐ手が止められなかった。私がまゆと祝言を挙げた時は如何だっただろうか…



確かその日は朝から落ち着きがなく、木剣を我武者羅に振っていた。しかし今日は少々違う気がする



送り出す側は幸せになってほしいと願う事しか出来ないのが実に歯痒い。ましてや私はもう会ってはいけない身。私は可愛い娘(姪)を近くで見守る事すら叶わぬ



黒死牟「縁壱は親として立派に振舞っているのだろう…何と悔しき事か…」



私自身の中にある色々な想いが交差する



縁壱よ、今この時程お前になりたかったと思う事も、今この時程お前を憎む事は二度と無いだろう



私が侍として欲しかったもの、私が男として守り愛した者も全てお前のもの…。それに比べ私はまゆとの子とも会えぬ惨めな男なのだ。あの子は、この世には居ないのだから…



黒死牟「妻と子を捨てた罰なのか…真に欲しいものが全て、この手から零れ落ちていく…」



縁壱ではなく、私の方が忌子だったのかもしれぬな…



あぁ、欲しい…



まゆとの未来が、まゆとの子が



だが、人は儚く脆い故叶わぬ。叶わぬまま独り生きていく



私に寿命など関係無いのだから



黒死牟「まゆ…お前の居ない世界など考えたくもない。美月が、お前と私の子であったのならば、どんなに幸せか…」



私は寝転び、自分を抱き締め思考を止めた



【番外編END】
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