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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第14章 ある日の番外編【娘の祝言】






美月「父と母にも笑われました(笑)お母さんも日輪刀持ってるじゃないですか。だから私は、お母さんも嫁入り道具にしたんじゃんって言い返したら『私は結婚の数日前まで鬼殺隊だったもーん!だから嫁入り道具じゃありませーん』とか言ってました」

黒死牟「まゆらしいと言うか何と言うか…」



まゆとの昔懐かしいやり取りを思い出し、黒死牟は頭の後ろにでっかい汗を垂らしている



美月「母の話なんですけど、私が産まれる直前に鬼に襲われたそうなんです。父は任務で居なくて母が大きなお腹で鬼と戦って私を守ってくれて…この前いってました『美月を守れたから、強くなって良かった』って」

黒死牟「無茶をするのは変わらんな。ともあれ、まゆも美月も無事で良かった」

美月「はい!感謝しかないですよ。下手したら私も母も死んでましたから…。父は任務から帰って来てから、私が産まれて安心したのか何なのか泣いてしまったようです(笑)だから私も、強くなって良かったって言える位に強く在れる様になります!」



美月の目の輝きと芯の強さは、確かに二人の子なのだと思わせる。同時に『縁壱が泣いただと!?』と、吃驚している様だ



黒死牟「流石はまゆの子だ…ならば鍛錬は続けろ。決して己に負けるな!わかったな?」

美月「はい!!」



美月の返事を聞き笑みを浮かべると、美月の身体を自分から離し背を向ける。二人は今度こそ本当に会うことはないだろう。美月は寂しそうな黒死牟の背中を見て思う『黒死牟伯父様も私の「お父さん」だよ…』と。それは、黒死牟が自分に対して抱える想いを知っていたからこそだった



黒死牟「では私は行く」



黒死牟はそのまま走り去って行ってしまった。残された美月は駕籠者に謝罪し、少しだけ寂しそうな顔で駕籠に乗り込む



美月「すみません、伯父様は忙しくて今日の祝言には出席出来ないので…」

駕籠者「そうでしたか、どうしても花嫁姿見たかったのでしょうなぁ」



美月「そうなら嬉しいな…」



花嫁は駕籠に揺られ、今度こそ煉獄家へと向かって行ったのだった




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