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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第12章 縁壱の娘と素敵な伯父様






まゆ「いい忘れてたけど巌勝さんは人喰えないわよ?無惨と対峙した時に瀕死だったから防衛本能で一時的に魔族である記憶が戻ったの、それで私の魔力の一部使用許可の代わりに人喰いが出来ないという制約を掛けたからね」

縁壱「兄上は人を喰わぬのか…ありがとう。まゆには感謝しかない…」



『お礼なんてっ』と照れるまゆ。縁壱は、可愛らしい妻を抱き締める腕を一層強めた






美月が黒死牟と鍛錬をするようになってから三年あまり、美月は月の呼吸を極め、まゆの使う後に飛びながらの月魄災禍などの様式を増やした型も使えるようになっている



澄み渡る青い空の日、朝から深刻な顔で両親と向かい合う美月の姿が有った



美月「お父さん、お母さん…私、侍になりたい」

縁壱「それは賛成できぬ。女子だからと云う事ではなく、大切な娘故…」

まゆ「お母さんも反対よ(何を言い出すかと思えば!)」



話し合うも埒が明かない。かと言って黒死牟に教わった月の呼吸を見せるわけにいかない為に、両親を納得させる術もない



美月「どうしたら納得してくれるの?」

まゆ「お母さんも昔、日本一の女の侍になりたいって夢を見ていたのだけどね、完全男社会だから女が入る隙間などないの。現実は甘くは無い…そうよね、あなた」

縁壱「あぁ、幾ら剣術の腕を磨いても女子では無理だ。諦めなさい」



美月の顔が悲しみに染まる。娘にそんな顔をさせたいわけではないのだが、男社会である侍の世界に女子が踏み入れるのは難しく、現実は甘く無いのはまゆが一番よく知っている。だからと言って鬼殺隊には入れたくないのである



美月「私強くなったよ?鬼を倒せる位に!あっ…拾った刀で異型の何かの頸を斬ったら消滅したのぉぉぉ」

縁壱「…その刀を見せなさい。鬼は日輪刀と云う刀でしか倒せぬのだ、誰に貰った?(兄上は美月に戦いに身を置けと…?)」

まゆ「美月、お父さんが聞いているのだから答えなさい」



縁壱には兄が考えている事がわからない。『美月は女子だ。侍になれるわけがないのに何故…鬼殺隊に入れる気なのか』と思ったが、どうも違う気がしてならない。黒死牟のみぞ知る



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