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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第11章 痣者の宿命と妻の正体






父と母の言葉に安心したのか、美月は母の胸に勢い良く飛び込んでいった。まゆはニコリと花が咲いたように笑い、可愛い我が子を受け止めた



まゆ「ほらほら泣かないの、可愛い顔が台無しだよ!」

美月「うん!美月はもー泣かにゃい!お母しゃんのご飯楽しみっ!」

縁壱「そうか、ならばお父さんが抱っこしよう。お母さんは朝餉の準備で忙しい」



朝餉を食べ終え、片付けをしようと席を立つまゆを美月が呼び止める



美月「お母しゃん座ってね、美月からお話があゆの。お父しゃんも聞いててね」

まゆ「ん、なぁに?」

縁壱「ん?」



縁壱とまゆには何の事やらわからないが、可愛い我が子の真剣?な話に付き合おうと座り直した



美月「お母しゃんはもー、ご病気大丈夫なの。だかりゃね、お父しゃんを返してほしーのっ!」



父と母の困惑を気にもせずに美月は続ける



美月「美月はね、大きくなったりゃお父しゃんのお嫁しゃんになるかりゃ!」



美月の話とは、お父さん大好き娘のあるある話だった。縁壱は美月の言葉に口元が上がってしまうが、まゆは美月の言葉に間一髪入れずに反論した



まゆ「お母さんはどうするの?」

美月「別れたらいーよ!美月のお父しゃんだかりゃ」



『何でやねん!』と心の中で突っ込むまゆ



まゆ「うん確かに美月の、お・と・う・さ・ん!だね。お母さんには旦那さんだけど!親子は結婚出来ないのよ?」

美月「えーっ、お父しゃんほんと?」

縁壱「あぁ、お母さんの言う通り、親子は結婚できない。それに、お父さんのお嫁さんは世界でただ一人…美月のお母さんだけだ」



まゆは紅くなる顔を両手で押さえ、パタパタと畳の上をのたうち回っている



美月「お父しゃんが言うなら仕方にゃい、お母しゃん!仕方にゃいから諦めてあげりゅわ!」

まゆ「随分あっさりね…」

縁壱「お父さんがお母さんと愛し合っているように、美月が大きくなったら愛し愛される男が現れる。だから良い女になるのだぞ?」



美月は考える『良い女とはなんぞや?』と。まゆも考える、夫には私が『良い女』に見えているのかと…



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