第10章 番外編ー黒死牟ー
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まゆ「悪口じゃないのよ…本当に失礼よね、私は行けないんじゃなくて行かなかったのよ!!大体がね、身体目当ての男が多過ぎよ。アスモデウスなんて『上級の女性魔族お前でコンプリートだからヤラせて』とかね!余計に恋愛が遠退いた瞬間だったわ」
ルシファー「神魔は色事好きなの多いが流石にそれはねーわな」
男としてそれはどうかと思う。そんな理由でまゆが抱かれたのなら私は発狂する自信がある。例え過去でも…
黒死牟「まゆは尻軽では無い…これからも…そのような誘いには乗らなくて良いし、乗らないでほしい。長い間生きてきて、私だけなのが…とても嬉しく思う…」
何故そのような事を今この場で言ったのか、私自身もわからぬ…やはり焦りや自信の無さが出てしまっているのだろうか…
ルシファー「妬けるぜまったく!まぁよ巌勝、何かあったら言え。お前抱え込むタイプだろ?一人で悩むのはオススメしねーぜ。これだけは約束してくれ。まゆを泣かせない事と魔族になった以上は俺の部下だ。俺は部下を守るのは上司の務めだと考えてる。だからぜってー遠慮は無しな!」
まゆ「でた、上司にしたい悪魔No.1!神界とかでも上司にしたいとか言われてる程だもんね〜」
これが王の器なのか…鬼舞辻無惨とは違いすぎる…
黒死牟「お約束致します。誠にかたじけない…」
ルシファー「じゃぁよ、俺は行くぜ。またな!」
まゆ「うん、また!今日はありがとう」
鬼灯殿の話によれば天使長時代から人望が厚く、堕天の際に天使の三分の一を引き連れ堕天したという。まゆもルシファー様にとても信頼を置いているとも…
まゆ「ルシファーのお眼鏡に適うなんてやるじゃないの!流石私の旦那様ね♪ねぇ、接吻したい…ダメ?」
くっ…愛い!首傾げて聞くのはある意味強制だぞ?後でたっぷりと責任とってもらうから覚悟しろ
魔界でも地獄でも周りへの牽制は必須だろうな、と思う
黒死牟「ダメなわけなかろう…」
まゆ「んっ…」
愛おしい我が妻は、何処にいても男を魅力してしまうのだから…
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