第10章 番外編ー黒死牟ー
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黒死牟「拙者は継国巌勝と申す者。この度は、お忙しい中お越しいただき誠にかたじけのうございます」
ルシファー「いや、暇だったから気にすんな!まゆはよぉ、神魔界じゃぁ固い・キツイ・怖いって有名でなw」
まゆが怒気を発しながらプルプルと肩を震わせている。可愛い顔に青筋が浮かんでおるのだが…これは後で大変だ、主に私が
ルシファー「誰もまゆを落とせなかったんだぜ!そんな女をベタ惚れにさせた男か気になってよ」
黒死牟「まゆは…大変モテたと云う事でしょうか」
私は正直嫉妬深いし独占欲が強い。まゆが過ごしてきた長い時間の中での男関係が気になって仕方がない
ルシファー「まぁな、惹かれる男は数知れずってとこだが誰にもなびかねぇ」
黒死牟「そうなの…ですか…」
ルシファー「そんなんだからよぉ、まゆを心配する声も多数あってな。今回巌勝を連れてきた事に俺等魔族は歓喜したのさ!」
黒死牟「不安です…私などで良かったのか…」
まゆは贔屓目抜きにしても良い女だ。惚れたのが私だけではないのは当たり前なのに…
ルシファー「ジャパニーズ侍、Coolじゃねーか!お前良い男だしよ。それにまゆが選んだのは巌勝だろ?自信持て、自信の無さは全てに出て来ちまうもんだからな」
黒死牟「ありがとうございます…」
まゆが私の腕に絡みついて見上げてきた。人間時より大人っぽくなっている筈なのだが、私を見つめる視線は付き合いたての頃の幼いまゆと重る程に初々しい
まゆ「巌勝さん、私長い事生きてきて人を好きになったのも、お付き合いしたのも初めてなの…愛してるわ!ところでルシファー、その心配の声とは何かしら?大体想像はつくけど是非ともお聞きしたいわ!」
ルシファー「聞きたいのか…まぁあれだ、行き遅れだの行けず後家だの男に興味がなくてメドーサと百合とかな。あとはこんなのもあったぜ!ククッ…本当は男なんじゃねーかってよっ」
凄い言われようだな…まゆがまたもや怒りでプルプルと肩を震わせているが、下手に声をかけたらマズイのはわかる…チラリと少し離れた場所を見ると鬼灯殿と白澤殿が、雅勝と遊んでくれていたのが凄くありがたい
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