第1章 出会った運命の人
【R18】
朝の騒動から時間は経ち今は夕方。巌勝とまゆは本日の稽古を終えた
巌勝「まゆ、今日はもう上がろう。たまには夕餉を食べて行かないか?風呂もうちで済ませたら良い。着替えを持ってきなさい」
まゆ「えっ、良いの?」
まゆは稽古の疲れが一気に吹っ飛んだかの様に元気で愛らしい笑顔を見せた。巌勝は少々緊張気味にまゆの頬を撫でながら自分の気持ちを口にした
巌勝「わっ、私は…まゆともっと一緒に居たい…」
まゆ「私も巌勝さんと一緒に居たいよ♡」
巌勝はまゆの返事に心が踊り、微笑んだ。否、ニヤけた。『今日はもう少し関係を進める!』と内心意気込んでいるのだ
夕餉も風呂も済ませた二人は継国家の長い長い廊下を歩きながら話をしている
まゆ「ねぇ巌勝さん、どこ行くの?」
巌勝「今日は少し冷える故、部屋の中で過ごそうかと思ってな…(うーむ…いきなり身体を弄らせてくれなんて言ったら変態ではないか。まゆに引かれてしまう…何と切り出そうか…)」
十二分に変態なのだが自分では気が付かないらしく、考えている内に目的の部屋に着いてしまった
この部屋は巌勝が『まゆと愛と性春の間』と命名しているが、この事実は巌勝しか知らない。巌勝の、誰にも言えない生涯で最大の秘密となったのである
巌勝「着いたぞ…」
まゆ「縁壱お兄様が居た部屋…?」
巌勝がまゆを連れてきたのは継国家の裏にある空き部屋、縁壱の部屋だった場所だ。縁壱が居ないので基本的には誰も寄りつかない為、身体に気持ちいい事を教えるには好都合だったのだ
巌勝「入るぞ(不味いな…もうギチギチで痛い)」
まゆ「はいっ(ちょっとドキドキ///)」
巌勝は部屋に入るなり布団を引いた。この布団はちゃんと干したものを朝のうちに運び入れ、処理用の布も持ち込んでいた
巌勝「まゆ、布団へおいで」
まゆ「はいっ///んんっ」
戸惑い立ち尽くしていたまゆを布団に呼び、座らせるなり巌勝は息遣い荒く接吻をした
ピチャッ チュプッと三畳間に響き渡り、余計に興奮した巌勝は勢いでまゆを押し倒した
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