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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第8章 運命か必然か






鬼となり従うしかないと、地面に手を付き頭を下げた。まゆは巌勝を説得しようとするが上手い言葉が出てこない



まゆ「やめてよ巌勝さん!お願いだから!ねぇ!!」

無惨「では私の血をふんだんに分けてつかわす」

巌勝「まゆ、私の最後の願いを聞いてくれるな?私の財産を全てお前と子に譲渡する故、鬼殺隊を辞めて普通の暮らしをしてほしい。腹の子を頼む…ずっと愛してる」



巌勝は無惨に捕まっているまゆに歩み寄り声をかけ、子が居るであろう下腹を撫でた。そして「何処に居てもまゆを想っているから…」と言い、最後の口付けをしたのだった。話が終わると、無惨は自分の腕を噛み切り巌勝に血を与えた



まゆ「嫌よ、嫌だ…なんでよ…」



まゆは愛する夫が鬼になるという絶望の中で、無惨に抵抗する気力も無くなり項垂れる



巌勝「うっ…まゆ、すまない…お前を…幸せにしたかっ、た…愛しっうぐっ、ぐぁぁぁぁぁ!!あがっ……」



まゆ「巌勝さん!いやぁぁぁぁ!!」



巌勝は最後にもう一度、愛してると言いかけた所で悲鳴をあげて気絶してしまった。無惨は自分の血に適応出来るとみるなり『使える部下を手に入れた』と、満足気に巌勝を見ている



無惨「ふむ、どうやら身体が適応するみたいだな。まゆと言ったな。お前に血をやるのも殺すのも危険だと私の感が告げている故、これで帰してやる…(柱と柱の子など面倒だ、二人の実力から言えば腹の子の潜在能力も高かろう。私にとっては取るに足らない存在だが育てば厄介、今のうちに始末せねば)」

まゆ「………………」



無惨は無言で涙を流しているまゆの下腹を見ながら言った。その直後、下腹を殴りつけると更にまゆの身体を勢いよく民家に叩きつける



まゆ「ぐぇっ…やめっ、がはっ」

無惨「順調に身体が鬼になっている。では私はこの者を連れ帰るとしよう」



無惨がまゆに背を向けて気絶している巌勝の襟首を掴んだ瞬間、まゆが立ち上がり声を上げた。これには無惨も驚かざるを得なかった



それもその筈、自分が死なないギリギリの所で痛め付けたのだから。今の時点で意識を保てるのが有り得ないのだ



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