第7章 柱になる
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今日は桃太や秀人、その他の新人隊士五名を連れての任務だった。まゆは初対面の隊士達に自己紹介をする。一緒に任務をする以上は仲良くしたいのだ
まゆ「皆、私し光柱の御影まゆっていいます!よろしくね♪」
『何で女が柱なんだ』『大丈夫かよ』等と新人隊士達がどよめき出した。女の柱が居るとは噂に聞いていたが、どうせ只の噂としか捉えていなかったのである
秀人「おら、姉御に挨拶しねーか!このお方はな、俺の唯一尊敬する方だぁ!」
隊士1「何で女が柱なんですか?」
隊士2「弱そっw」
桃太「テメー等、まゆを舐めてると潰されるぞ。割とマジで」
まゆを馬鹿にする者や疑念を抱く者が居るのは仕方がない事だろう。まゆは心の底から巌勝がこの場に居なくて良かったと思う。居たら隊律違反どころの騒ぎでは済まされないだろう
隊士3「いや、でも女っしょwこれが柱になれるなら俺ら明日にでも柱になれちゃいますねw」
秀人「文句あんなら勝手にしろ。その代わり何があろうが助けねー。姉御も助けたらダメですからね?」
まゆ「えっ、でも…」
隊士4「女に助けられる位なら清く死にますよ」
隊士5「言い過ぎじゃね?分らなくもないけど」
同期と先輩に何を言われてもまゆが女だという事と、小さく華奢な身体で柱だと言われても納得出来ぬのだ。切れた秀人を止め、まゆが話し始める
秀人「っんだとぉー!斬る、この場で斬る!」
まゆ「秀人、桃太ありがとう!さて、幾ら私を馬鹿にしようが構わないけど柱はそんなに甘くない。明日にでも柱になれる?その言葉他の柱の前で言えるのかな?」
隊士3「あ、いえ…スミマセン」
まゆには言えるが他の柱の前では言えないらしい。桃太は「ケッ、女にしか物を言えねーのかよ。情けねぇな(笑)」
まゆ「桃太、駄目だから!ハァ〜…君達、何でも良いけど今は従ってね。じゃぁ着いてきて(とっとと終わらせて巌勝さんと縁壱お兄様に会いたいなぁ…心の傷を癒やしてもらわねば♪)」
まゆは桃太を制止し『着いて来られるかな?』等と少々意地の悪い事を考えながら他の隊士に着いてくるように言うと、鬼の気配がする方へと走り出す
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