第7章 柱になる
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浦太郎は撃沈で再起不能なので放っておいて飲み会を再開。普段から女の子を口説きまくる浦太郎に誰も同情しなかった。せめて読者様だけでも同情をしてあげてほしい
桃太「ところでよぉーまゆ、お前そっちで飲むんかよ」
まゆが巌勝達の所から動く気配が無いので、少々膨れっ面をした桃太から不満の声が上がった。まゆは巌勝の胸元に頭を預け、不思議そうに桃太を見ている
まゆ「ここでも話は出来るじゃん!それとも寂しいの?寂しいなら巌勝お兄様ごと移動する♪」
巌勝「縁壱、移動しよう」
縁壱「はい、兄上」
巌勝はまゆを抱っこしたまま桃太の隣へ移動している。先程の殺気騒ぎで数人帰っていった為、席は空いているので問題は無い
まゆ「これで桃太が寂しくないよね。私の膝に来る?」
桃太「コラ熊女ぁ!何で俺が寂しい人みたいになってんだよ!(お前を膝に乗せたいんだよ!!この上なく鈍い女め!!)」
巌勝「私は桃太ごとまゆを抱えねばならぬのか?間接的にでもお前以外を抱っこするのは嫌だ」
縁壱「兄上、問題は恐らくソコではありませぬ」
桃太は照れたように顔を紅くして怒っているが、目線はまゆの膝から太腿にかけてである。卑猥な目線ではないが、何故か目が離せないらしい
浦太郎「あれぇー?先輩、まゆちゃんの絶対領域に釘付けになってる?絶対領域を越えた先にある神秘でも妄想しちゃってたりしてwww硬派なフリして先輩も案外スケベだよねー」
まゆ「絶対領域?神秘?私は神?意味不明なんだけど?」
桃太が無意識にまゆの太腿辺りを凝視していると浦太郎が茶化すように言った。その言葉にまゆの頭はハテナで埋め尽くされている
桃太「そそそそんなんじゃねーよ!んむむむっ!」
まゆ「あーっ桃太変な顔っアハハハハハハハ」
どもる桃太の台詞の直後、桃太は巌勝と縁壱にほっぺたを両側から抓られて悶絶していた。それを見てはしゃぐまゆは頭がどうかしているかもしれない
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